応援コメント

第29話 前哨戦」への応援コメント

  •  通りすがりで読んで、「面白かったです」とだけ書こうと思ったのですが、プロフィールと近況ノートを見て、それだけでは申し訳ないのかな、と思い、少し長文です。ご迷惑でしたら、削除してください。

    『銀英伝』を読んでらしたと、応援コメントの返信にあったのを読んで、文体に納得しました。
     田中芳樹作品の文体、好きな人は凄く好きですよね(私は好きです)。ただ、今のライトノベルの読者層には受け入れられないこともあるようです(個人的には、とても残念なのですが……。十代の人に聞きましたが、あの文体が好き・嫌いという以前に、「知らない」そうです。また流行らないかなぁ……)。
     なので、読者にアピールするのが、少し難しい作品かもしれないな、と思いました。
     でも、ここが良いところなんですよね。だから、文章はそのままに、情報を整理して分かりやすくしたほうがいいかな、と思いました。偉そうにすみません。

     本作は、大まかに3つの視点に分かれる感じでしょうか。
    「ヒメル&ゲアハルト」「マイノング一味」「ミューラー(ぼく)」(途中から「ブリジット」)
     10話くらいにもなれば、安定して読んでいくことができるのですが、序盤は「視点が変わったことは理解できるのだけれど、せっかく感情移入仕掛けた人物から変わってしまった。物語への集中という興味が途切れてしまった」という感じがしました。
     混乱するわけではないのです。ただ、何も「そこ」で、別の人物のエピソードを入れなくてもいいのではないか、という気がしました。
     軌道に乗るまでが、とても危ういんです。せっかく面白いのに、作品の面白さの醍醐味を味わう前に、読むのをやめてしまう人がいるんじゃないかな、と。すみません。

     また、説明が多いですよね。
     複雑な世界観、それ自体はとても面白いと思いますが、説明のための部分という感じがしてしまう箇所が時々ありました。
     それと、すみません。最重要キーワードであると思われる〈識〉の仕組みがいまいち、分かりませんでした。ごめんなさい。曖昧には分かるんです。そんな感じでいいのなら、いいんです。

     すみません。最近見かけなくなった、田中芳樹氏の影響を受けた方の存在に嬉しくなったので、つい。
    (本当は、もっといろいろ書きたいこともあったのですが、差し出がましいというのと、私自身は公募に出してはいないので、ものを言ってはいけない立場だとわきまえます。それでも、書いてしまったのは、友人が電撃に挑戦していたことがあって、よくツッコんでいたので、その癖です。公募、頑張ってください!)


     以下、たまたま、メモしていた点です。
     チャールズは振り向いて味方が残っていないことに気づくと、足を止めて射撃を始めた。<標準>は正確だったもののヒメルがカノーネを盾にすると、……
    標準→照準 だと思います。

    10話
     ゲアハルトに不用意な一撃を加えた存在は、ゲアハルトの誰何(すいか)に応じて振り向いた。
    ルビを《》にし忘れています。

    作者からの返信

    月ノ瀬 静流さま

     拙作へのご感想をありがとうございます。
     まず誤字の報告に感謝致します。

     序盤の視点変更で物語の興味が途切れるとのことですが、なるほどと思いました。三つ巴の戦いを演出したいがために、どうしても登場人物が多くなってしまい、序盤から視点を割り振る必要がありました。これは本作だけでなく、私の通弊にもなっていると思います。直さなくてはいけない部分だと思わされました。

     また、
    >最重要キーワードであると思われる〈識〉の仕組みがいまいち、分かりませんでした。

     とのことですが、大丈夫です。私も分かりません(おい)。
     いや、これが分かりづらいのは、私の力量不足ですね。魔法を使うにあたって、こういう理論がある、と詳細に設定することに挑戦したのですが、ちょっと失敗気味だったかな、と。

     月ノ瀬さまも田中芳樹先生がお好きとのことで、親近感が湧いてしまいました(笑)。
     実は月ノ瀬さまのお名前は、どこかの感想コメントで拝見していました。御自身の文章についてWeb小説らしく改行できないといったことを書かれており、文章にこだわりのある方なんだな、と感じていました。
     それで名前を知っている方からの感想を頂いて、かなり感激している@syukitadaです。
     今後とも、宜しくお願い致します。