総集編に寄せて
感謝の花束 <作者御礼>
『君想フ銀ノ雨 君慕フ金ノ庭』総集編をお読みいただきありがとうございます。
「恋の話」短編小説コンテストに何か書いてみようかな、と思い立ったのがコンテストが始まったあとのことでした。
ちょうど梅雨の時期と重なることもあり、雨の物語にしようと考えはじめ「恵みの雨」というフレーズが文字通り降ってきてこの物語を描きました。
それが『君想フ銀ノ雨 君慕フ金ノ庭』本編です。
発表したのが5月の下旬。梅雨空とはまったくかけ離れた異例ともいえる暑さの最中でした。
いつも作品や近況ノートなどを通じて仲良くしてくださる方、また初めて私のページや作品を覗いてくださった方、多くの方に目を通していただき、心温まる応援コメントや望外の評価をいただきました。
中には近況ノートにまで感想を書いてくださる方もいらっしゃいました。そんな中からこの物語は予想外の派生をしました。
ひとりの方が本編の「兄目線」を書いてくださったのです。最初に下書きを読ませていただき、ぜひ公開してほしいと私が彼女にお願いしました。ぜひ皆さんにも読んでほしいと。
運営にも問題がない旨、確認をおとりになり、短編小説コンテストが終了してからの公開と最大限のお心づかいをいただきました。
◇早瀬翠風さま著 『銀の雨に君を想い 金の庭で君を慕う』
https://kakuyomu.jp/works/1177354054883256398
本編を完璧に読み取ってくださり、秀一郎の心情を私以上に切なく哀しく綴ってくださいました。ぜひ堪能していただければと思います。
そしてこの「兄目線」を受けて今度は私が「妹目線」を書きたくなりました。
それが『金の庭に降る銀の雨』です。短編小説コンテストの字数制限ゆえに本編であまりにさらりと流してしまった「養女と知った衝撃」と「嫁ぐ前夜」を恵サイドから描きました。
こちらも本編を読んでくださった方からまたもお心を寄せていただくことができました。
もともと5千字たらずの短編小説がここまで幸せな派生をするとは思っていませんでした。そして嬉しい展開とは裏腹にふたりの運命は書けば書くほど哀しい展開に。
それもこれもすべてこの作品を読んでくださった皆さまのおかげです。
心から感謝申し上げます。
そしてこの総集編を公開するにあたりましても、何人かの方からご丁寧かつ心温まるアドバイスをいただきました。この総集編を生み出してくださったのはその方々のおかげです。本当にありがとうございます。
最後になりましたが、総集編公開にあたりまして、掌編を添えさせていただきました。皆さまの夢で、あのふたりに逢っていただけたら、との思いをこめて。
またこのように少しでも皆さまのお心に残る作品が描けるよう書いていけたら、と考えています。
感謝の気持ちに花束を添えて。
あの金の庭に咲き誇る花々、ふたりが育てた花々に感謝のリボンをかけて。
Special Thanks! 読んでくださった皆さまへ
桜井今日子
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