僕の犬について
@haruki20010215
僕の犬が朝うるさい
「明日の日程はこれで以上です―」
僕は壇上に立って、話を続けようとした。
先生にスピーチをしてみろと言われたんだ。無茶ぶりはこれで2回目だ。顔が真っ赤なのは分かるが、逃れられはしない。30と少しばかりの体と60と少しばかりの目が僕に向いているからだ。
ただあったことを話せば良いかと、口を開いた。
「僕の家では最近、犬を飼い始めました。弟と妹が泣きついて買ってもらったそうです。最近は、犬小屋を作りました。」
僕の家ではフェレット(僕は「新種の猫」か「ナメクジ」って呼んでる―)や、猫(「ポッキー」、鋭利なあのお菓子と違ってこいつは鈍い)を飼ってる。
けど、犬は飼ってなくて、前から犬が欲しがったガキんちょたちが、頼み込んだってわけ。
それで、犬の体が大きくなってから、犬小屋を作ろうとしたんだよ。
「休みの日に家族で犬小屋作りに取りかかりました。ちなみに弟が餅くれました。
ドリルの音が昼からうるさくて、終わった日曜日には何故か溜め息が出てしまいました。」
仕方ないんだよ……。慌てて餅食ったこと言っちまったじゃん。まぁ、アクシデントも昼飯を自分で用意しようとしたときに冷蔵庫の中になんにも入ってなかった、てことだけ。
姉貴覚えとけよ。
「犬小屋に入った犬は、僕が朝通ると異常に吠えます。僕も犬を大事にするので、皆さんも大事にしていきましょう。」
「ちなみに僕は犬小屋を作る手伝いはしていません。」
圧倒的にスベった僕は、机に座る。自分でも気づいたら、大好物のバニラアイス食いながら帰りのバスに乗って、そんで泣いてた。
家に帰ると、犬が吠える。
明日はついてなさそうだ、と思ったら次の日はスピーチ無いし、俺だけか、と思った。
この日記?も拙いし、あぁ、禿げそう。
まぁ、犬にジャーキーあげてこよう……。
僕の犬について @haruki20010215
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