第2話

「ああああああああああぁぁぁ……!!!!!」

王女、アーシュグリファは自室で叫んでいる。

「王女さま!どうなさったのですか!」

絶叫を聞いた侍女、アーファがすぐさま彼女の部屋に入ってきた。

「あぁッ!もう私は嫌っ!耐えられないっ!……決めた。私、もう、王女をやめる。アーファ、貴女ももう辞めていいのよ。貴女は、小さい頃から…最後まで私のそばにいてくれたね。ありがとう」

「何をおっしゃっているのですか!わたくしは、貴女様が全てなのです!…アーシュグリファ様、王女をやめるのであれば次は何になるつもりですか?」

「……。村人。どこか遠い村人に…」

「女王様がお許しになると思いますか?外見を気にする彼女が…」

「分からないわ。でも、やってみないと…」

「ふふ…。貴女様は、そういう人でしたね…」

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神になった者 神楽日和 @KAGUNATSU

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