神になった者
神楽日和
第1話
「王女様っ!どこにいらっしゃいますかー!」
侍女の声が聞こえる。
「ここぉー!早く見つけてぇー」
「もぉー。あとで、女王さまから怒られるのは私なのですよ?早くこの令嬢服を着てください!」
侍女は焦っていた。あの王女には秘密があったからだ。ある秘密の部屋に入ると彼女以外の人間が秒で殺される。だから、早く王女を見つけなければならなかった。
「…はぁ…。疲れた…。どこですかぁー?」
「ばぁ!今日も見つけてくれなかったね」
金色の髪に緑の目。王女にふさわしいネグリジェ。
「ごめんなさい。我が主」
「良いんだよ。さあ、この服を着て行きましょ。パーティーに」
「!はいっ!」
あれから12年…。
「王女だ。忌まわしい王女。ああ、あれが来るなら来なければよかった」
どこからかそんな声が聞こえた。一体、私のどこが忌まわしいのか少女の頃から分からなかった。しかし、私は最近侍女に昔話をさせられなんとなく分かった。私は、神の呪われし者なのだ。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます