負ぶはれて見た夢もあれ風車

 ぶはれてゆめもあれ風車かざぐるま


【季語】

 風車(春)――『毛吹草けふきぐさ』(1645年刊)に所出の由。


【大意】

 幼少の時分には(私や誰にも)背中に負われて夢を見たこともあるのだろうと、風車を目にして思うのであった。


【補説】

 唱歌『赤とんぼ』(作詞:三木露風)の世界を俳句にしたイメージ。「夢」には、そのような日々のあったことを夢のように思うきもちもあるだろう。


【参考句】

 蝉なくやつくづく赤い風車 一茶

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