蝙蝠に月紫の夜更哉
【季語】
蝙蝠(夏)――『
【語釈】
「月」は秋の季語。
【大意】
こうもりにむらさきの月が照る夜更けだなあ。
【補説】
不気味な夜の景。
【参考句】
蝙蝠にみだるゝ月の柳哉
蝙蝠やけいせい
かはほりのふためき飛や梅の月 蕪村
かはほりやむかひの女房こちを見る 同
かはほりのかくれ住けり破れ傘 同
かはほりや古き軒端の
糸竹に蝙蝠の舞月夜かな
山寺や蝙蝠出づる縁の下
蝙蝠や二日月夜の柳町 泉鏡花
蝙蝠に一つ火くらし羅生門 芥川龍之介
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