晴れかゝる雨に若葉の光かな

 れかゝるあめ若葉わかばひかりかな


【季語】

 若葉(夏)――『花火草はなひぐさ』(1636年刊)に所出の由。


【大意】

 晴れかかっている雨の粒に、若葉の光がきらきらとかがやくのであった。


【補説】

 複雑怪奇であるより単純明快であることを是とする私の思想を体現したようでもある。


 細かいことだが、「雨」「光」はいずれも「久方ひさかたの」という枕詞のみちびく語である。


【参考句】

 あらたふと青葉若葉の日の光 芭蕉

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