退屈な男笑ふや青嵐

 退屈たいくつをとこわらふや青嵐あをあらし


【季語】

 青嵐(夏)


【語釈】

「青嵐」は、青葉の茂るころに吹きわたるやや強い風。


【大意】

 退屈な男が笑うと、青葉が強い風にざわざわと鳴るのであった。


【補説】

「退屈な男」は退屈している男ではなく、人を退屈させるつまらない男と解するのが自然かと思う。詠み手自身を自嘲して言ったようでもある。


 わびしさやさびしさ(わびさび)を思って作った。

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