若葉風美人のなみだかはくらん

 若葉風わかばかぜ美人びじんのなみだかはくらん


【季語】

 若葉風(夏)


【語釈】

「若葉風」は、若葉を吹きわたる風。

「かはくらん」は、乾いているだろう。


【大意】

 若葉に風のそよぐ今しも、どこかの美人のなみだが乾いていることであろう。


【補説】

 女性のなみだを「紅涙こうるい」というが、その紅のなみだとみどりの若葉との対比もある。


【参考句】

 若葉しておんめの雫ぬぐはゞや 芭蕉

 天の川都のうつけなくやらん 一茶

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