古き日の夢見心や雑煮腹

 ふる夢見心ゆめみごゝろ雑煮腹ざふにばら


【季語】

 雑煮(新年)――『花火草はなひぐさ』(1636年刊)に所出の由


【大意】

 雑煮を喰った腹をさすっていると、古き良き日々を夢に見る心持ちがするのであった。


【補説】

 正月をむかえるたびにむかしを思い出すこともあるかと思い。


【参考句】

 三椀の雑煮かゆるや長者ぶり 蕪村

 君が世や旅にしあれどの雑煮 一茶

 めでたさも一茶位や雑煮餅 正岡子規


 やぶ入の夢や小豆の煮るうち 蕪村

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