クロノセカイ

伊野論河


ふたりで逃げよう

遠くの星まで

この星は終わりに近づいてる


深い影が、僕らを覆おうとしているよ。


この星に未来は無い、だから行こう。



風が止み

時が止まり

心が荒み


そんな世界で

残されたふたりだから

きっとどこかへ行けるはず


未来は消えないよ。



暗いセカイは嫌いかい?

クロイ僕が嫌いかい?


目を閉じてよ

ほんとのことは隠されてしまうから

見えないよ

スガタやカタチは関係ないよ


ほんとのことなんて言えないよ

ダイジなことは言えないよ


だからただ一緒にいて

何も聞かないで

離さないでいて


君がそばにおいてくれれば

僕はナニカをあげられるから



  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

クロノセカイ 伊野論河 @inolonger

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る