十四柱の神々を信奉する、三種族の人族が住む大地テラリアル。
土人族の青年クレイオスは、並外れた身体能力を持つ、紅髪の狩人。
感情が表に出づらいが、育ててくれた祖父、幼馴染のアリーシャは理解者だ。
獣を狩り、まれに村を襲う魔獣を倒す日々に、変化が訪れる。
作者様の前作『トゥリエスを二人は駆け巡る』は、
バイクやラジオもある都会的な舞台での、超カッコいい剣と魔法バトルでした。
一転して今作は、後の世に神話と謳われる、英雄が英雄になる前の世界。
ギリシャ神話好きなので、ヘラクレスを連想しましたが。
これから英雄となっていく過程を、リアルタイムで読める幸せ。
第0部(旅立ちまで)が終了し、第1部連載中です。
まずは第0部を読んでみてくださいませ。血湧き肉踊ります!
前作『トゥリエス』もお薦めですよ!
重厚でよく練られた世界観と、それを自然と「本当にあった話」のように感じさせ、物語へと引き込んでくれるしっかりとした描写力。
総じて紡がれるのは古き良き伝説。
今時の「中二」なとってつけたかのような伝説や二つ名に少し食傷気味の方にこそ読んで欲しい。
ここにあるは「これから」の英雄譚。未だ自分がなにものかも知らずにいる若者の、旅立ちとこれからを描いた物語。
狩人としての村の緻密な生活や日常と、あたたかな人々。そしてそこで起こった悲劇と激しい戦闘をまずは見てください。
そして、そこから始まる主人公たちの冒険をあなたも追ってみませんか?