応援コメント

第三十七話から第五十一話の厄落とし」への応援コメント

  • あらためまして、お疲れさまでした。

    こうしてあらためて解説を拝読させていただくと、いやはや……感服する他にないです。
    このなかでも「訪ねてきたもの」が私は特に怖くて、「ぬらりひょん」だなあと思いつつ、あんなほのぼのした妖怪が「得体が知れない」だけでこれほど恐ろしいものになるとは……と震えあがりました(まあ実際、家のなかに「ナニカ」があがりこんでいたら、二重の意味でこわいです)
    モウサンの由来は「咬もうぞ」ですかね。ガゴゼは妖怪の大元なので、シリーズになるのも納得です。

    ……それはそうと、先生のこの話を読んで数日後に奇妙な体験を致しました。
    親のつき添いで歯医者さんの待合室にいたところ、見知らぬおばあさまに「○○さんですか」と問われたのです。私は○○が聞き取れず、「違いますけど……」とだけいうと、そのまま待合室から出ていかれました。歯医者さんの御客様でもなさそうで……なんとも不気味な体験でした。
    《怪談を決して信じてはいけない》という先生の言葉を、いまも胸のなかで唱えています……

    作者からの返信

     ありがとうございます。「訪ねてきたもの」は、奇をてらわない直球の怖い話にしようと思いながら書きました。
     おっしゃるとおり、家に何だかよく分からないものが入り込んでくるのは、それだけで恐怖だと思うのです。そういう意味では、ぬらりひょんは見た目はアレですが、怪談の素材としては充分完成されているのですね。なので、これはそのまま登場させるだけで絶対に怖くなるはずだ、と思ったわけです。

     モウサンは、作中でも少し触れていますが、お化けを意味する幼児語に「モウ」が付くものが結構あるので、それに「サン」を加えた感じです。

     知らないお婆さんから話しかけられた話、なかなか面白いですね。何かしら合理的な説明はできそうですが、敢えて想像を巡らせるのも一興かと。