第6話 深淵の向こう側

 人間の脳はは、ある一つのものごとを記憶するとき、それを象徴するもので印をつけて保存する。再びその記憶を呼び起こすときは、その印だけを思い出せば連鎖的に記憶が蘇ってくるので、ものごとをそっくりまるごと覚えている必要がなく、効率的なのだ。


 そんな話をどこかで聞いた。


 僕にとって、ものごとを象徴するもの、記憶の付箋にあたる部分に、なぜか「匂い」がなってしまう場合が多い。思い出の本棚にずらりと、嗅覚に関する背表紙が並んでいるイメージだ。地下鉄の匂い、朝のトーストの匂い、シロアリ駆除の薬の匂い、好きな女の子の匂い、そして病院の匂い。

 病院の匂いで呼び出される記憶は、小児喘息だったころの記憶だ。咳き込みだすと止まらなくなり、息ができなくなる。このまま死ぬんじゃないかと青ざめる、あの恐怖。


 逆に、幸せな記憶もある。それは地下鉄の匂いだ。まだ幼稚園に通っていた頃、親と一緒にお出かけをするのに地下鉄を使っていた。そのときのワクワク感が蘇る。


 森丘さんに関する記憶には、まだ付箋がついていない。病院の匂いは小児喘息の記憶がすでに使っているので、いまのところ有力候補はこの前持ってきたクリアフォルダの匂いだ。新品のビニールが発する匂いはかなり特徴的だから、付箋にはもってこい。


「これ、またカズマから手紙です」


 カナエさんに封筒を渡す。


「あ、カズマっていうのは鷹崎くんのことです」


 カナエさんは恭しくそれを受け取り、ベッドの脇の机にそっと置いた。森丘さんは眠っていた。


「すごく、よく眠るんです。怖いくらい。今まで忙しすぎたせいかしら」


 聞けば、カナエさんと結婚してからこっち、森丘さんはろくに休むこともせず働いていたのだという。それでは過労になってもおかしくはない。


「未来の俺の息子に、作ったゲームをやらせるんだ、ゲーム漬けにしてやる、って。うちの親が聞いたらびっくりするようなことを言ってました。ほんとに、仕事が好きで。天職だったんでしょう……でもそうやって楽観していたのがいけませんでした」


 森丘さんの異動が決まったことは、あえて話題にはしない。カズマは手紙に、会社の人事に関することも包み隠さず書いたと言っていた。反応が気になるが、そこは自分の立ち入るところではない。


「カナエさんはゲームはやらないんですか?」

「昔はいろいろやりましたけど、今は」


 それに、これからはゲームに対してさらに複雑な気持ちを抱くことになるだろう。変な質問をしてしまった。気まずい気持ちで病室内を見渡す。カズマの手紙が置かれた机に、メモが書き散らされているのが目に付いた。


「これはなんでしょう」


 近づいてメモを見る。左手ではうまく描けなかったのだろう、かなり乱れてはいるが、何かの絵だ。幾つかの重なった円を、四角形で囲っている。


「森丘さんが書いたんですか?」

「そうです」

「これ……カメラ、かな?」

「たぶん」


 机にあるほかのメモも、それとほとんど同じものが描かれていた。積み重なったメモの下に、何か別のものがある。メモをよけてみると、下から写真が出てきた。例の、枯れ枝の写真だった。だが無残に折り曲げられ、しわくちゃになって、しかも写真の中央部が破れて穴が開いてしまっている。


「ああ、すいません。今朝、目を離したすきに主人がやってしまったんです。その写真をじっと見ていたので、取り出してそこに置いておいたのですが」


「この写真があんまり良くないと思ったからじゃないですかね。ほら、他の写真に比べると華がないでしょ。気に入らないから、取り除いて欲しかったんじゃないですか?」


 これ、捨てますね。そういってゴミ箱に入れようとすると、カナエさんに止められた。


「あ、捨てるのは待ってください。気に入らなかったわけじゃないと思うんです」

手を差し出される。僕は穴の開いた写真を渡した。


「この穴、右手が使えないものだから、歯で噛み千切ってまで空けたんです。捨てるなら、そんな大変なことはしないんじゃないかって……何か考えてやったんだと思います」


 そこで、僕はもう一度メモを見た。写真の上に積み重なっていた、たくさんのメモ。


「このメモって、森丘さんが写真に穴を開けた後に描かれたんですよね?」

「そうです。写真に興味が湧いて、急にカメラが欲しくなったのかもしれません。明日家から持ってこようと思ってるんです」


 結局その日、僕の前で森丘さんが目を覚ますことはなかった。


 *    *    *


 外は雨。カウンターの裏であくびをかみ殺していると、来客を知らせるベル音が鳴った。振り返ってみると、傘を持って入り口できょろきょろしているのは、えみちゃんだった。眠気がふっ飛ぶ。


「いらっしゃいませ」


 かしこまって挨拶をする。


「おじゃまします。これ、差し入れです。先輩と一緒にどうぞ」


 そう言って紙袋を差し出すえみちゃん。


「ほんとに誰もいない?」


 質問されるまでもなく、店内は相変わらず人っ子ひとりいない。この店が潰れない不思議さは、既にさおだけ屋を超えていると思う。


「まあね。人払いの結界が張ってあるんだ」

「そんなに」


 入り口付近の照明器具の棚を眺めるえみちゃん。


「悪くないと思うんだけどな」

「うん。悪くないバイトだよ。時給は普通レベルだし」

「違うよ。品揃えのこと。あ、この時計、趣味いい」


 木目調の置時計を手にとって、えみちゃんが言う。


「前に言ってた、フォトカードってどれ?」


 えみちゃんからメールがあったのは今朝。今日の仕事が早く終わるので、森丘さんのお見舞いにしたフォトカードを見てみたいとのことだった。

 さっそくフォトカードのラックに案内する。


「へえ」


 えみちゃんが感心したように声を上げる。


「なかなかいいでしょ」

「うん。いい」


 僕は一旦事務所に戻り、先輩に差し入れを預けた。今日だけはデリヘル嬢を呼んでくれるなと釘を刺しておいたら、先輩は不貞腐れたような顔で、乱雑に散らかった事務机でDVDを観ていた。入ってきた僕に気付き、ヘッドフォンを外す。視線は店内監視モニタに向けられていた。


「彼女?」


 びっくりした顔の先輩。


「おまえに?」

「違います」

「怪しい」


 そう言って、僕の渡した紙袋の中を覗く。


「ドラ焼きだ」


 一枚の皮を折りたたんだ、半月形のドラ焼きだった。

「うまそう」


 先輩が一つ取り出す。


「どうぞ、遠慮なく」

「遠慮なんかするか。お茶、お茶っと」


 健康サンダルをつっかけて給湯室に向かう先輩。ほとんど、生活者の様相だ。とても仕事中とは思えない。森丘さんやカズマにはこの光景は見せられない。いや、むしろ参考までに見てもらった方がいいか。きっと衝撃を受けるに違いない。


「これ食ったら、店番代わってやる。よろしくやりなよ」

「代わってくれるのはいいけど、彼女じゃないですよ」

「強情だな。まあ、いい」


 店に戻ると、えみちゃんがラックからフォトカードを何枚か取り出していた。


「これ、ください」


 会計をしながら、えみちゃんのチョイスした写真を見る。海の写真が多い。例の枝の写真は含まれていなかった。当たり前か。森丘さんはやはり、この写真にだけ異質なものを感じたから、あんな風にちぎってしまったのではないだろうか。


「はい、割引」


 レジに打ち込んだ価格から、店員割引分を値引く。考えてみれば自分ではほとんど使ったことがない。いつもいるせいで、ここにあるものをあえて買う必要性を感じないのだ。


「ありがとう」

「いいえ。変な写真があったでしょ。枝が一本だけ映ってる」

「ありましたね」

「どう思う?」

「どう? 別にどうも。うーん、あんまり飾りたい感じではないかも。それがなにか?」

「奥で話そう」


 僕は先輩に店番を代わってもらう。すれ違いざまににやりと笑いかける先輩を無視し、事務室にえみちゃんを案内した。

 先輩の座っていた机の上は不自然に片付いていた。脇のキャビネットの引き出しから、書類か何かの切れ端が覗いている。


「ちょっと緊張します」


 僕がすすめた椅子におそるおそるといった感じで座りながら、えみちゃんが言う。

 がらんとした机の上に、えみちゃんが持ってきたドラ焼きがひとつだけ置かれている。紙袋にはもう入っていなかった。


「なんだ、先輩、あとは食べちゃったのか?」

「いいですよわたしは」

「半分ずつにしよう」


 こうやって仲良く半分こさせるために、一つしか残さなかったのだろうか。先輩のやりそうなことだ。全く悪気のないところが余計にたちが悪い。

 僕はドラ焼きを二口で食べてしまうと、森丘さんの病室であったことを話した。僕は気が付けば、えみちゃんにはなんでも話している。


「なんか、最近カメラ尽くしですね」


 えみちゃんは眺めているフォトカードの端を慎重に持ちながら言った。そういえば、えみちゃんの思い出話の中にも、カメラが出てきていた。僕は急に、えみちゃんに聞き忘れていたことを思い出した。


「そういやえみちゃん、けんかのあった教室で拾った花と葉っぱは、そのあとどうしたの?」

「ああ、あれは、まだ生きていますよ」


 フォトカードから顔を上げたえみちゃんから、予想もしない答えが返ってきた。


「うちの庭にも月桂樹が植わっていて。お母さんに教えてもらって、拾った花から花粉を移したら、むらさき色の実ができました。それを埋めておいたら、いつの間にか生えてきていたんです」


 だから、生きてるのは子供なんですけど。えみちゃんは言う。月桂樹は雄花と雌花が別々の木に咲くタイプの植物だそうだ。拾った花は雄花。えみちゃんの家にあったのは雌花。彼女が生まれた年に、誕生花が月桂樹であることを知った親が植えたのだ。だからえみちゃんと同い歳。雌花は日本ではとても珍しく、探すのに苦労したらしい。


「いまでは、わたしの背丈より全然大きくなっています。子供が育っていくのを見てるみたいで、楽しいです」

「拓也くんとえみちゃんの子供だ」


 言いながら、手にした茶碗を口に傾ける。入っていない。僕は少し動揺していた。


「なに言ってるんですか。やめてください」


 えみちゃんの顔が真っ赤になる。


「そうだ。リハビリの専門病院。知り合いに相談したら、ここがいいんじゃないかって」


 えみちゃんはバッグからパンフレットを取り出した。次の見舞いのときに持っていくことにする。そうこうしているうちに、閉店時刻になった。店を閉め、帰りの支度を終えた先輩が手招きをした。


「どらやき、二人で食ったのか?」


 ひそひそ声の先輩。


「ええ。一つしか残さないなんて、ひどすぎますよ先輩」

「ちがう。そんな答えが聞きたいんじゃない」


 先輩はおもむろに両の手それぞれでくちばしの形をつくって向き合わせ、ぱくぱくさせた。


「両端をお前らの口でくわえて、徐々にこう、かじっていったかって聞いてんだよ」


 だんだんそれが近づいていき、やがてくちばし同士が衝突する。そのまま衝突した両手を激しく揉みあわせた。


「はあ?」


 よくもドラ焼きだけでそんないやらしい行為を思いつけるものだ。


「ちっ。なんだよ。やってないのかよ。やれよ。お前の下心なんかばればれなんだからよ。いくときはガツンといかなきゃだめだ」


 じゃあな。捨て台詞のように言い残して、先輩は去る。


「怒られた? やっぱりわたし邪魔だったかな」

「ちがうよ。どらやき食べちゃってゴメンって」


 嘘も甚だしい。僕は帰り支度のために更衣室へ向かった。着替えている途中、店の電話が鳴った。タイミングが悪い。


「わたしが出て、待っててもらいましょうか?」


 更衣室のドア越しにえみちゃんが言う。


「ごめん、頼む」


 急いで着替え、事務室に戻る。


「たぶん、お客さん。名前は聞いてないです」


 えみちゃんから受話器を受け取る。


「お待たせして申し訳ありません」

「あの、郵送ってまだやってますか?」


 男の声だった。高めで安定感のある声。聞き覚えはなかった。


「はい。支払いが銀行振り込みになりますけど」


 この店は僕が入る以前に通販を本格的にやろうとしたことがあるらしい。先輩にカタログを見せてもらったことがある。だが店長が面倒がって、途中でやめたのだ。だが今でも稀に、こうして昔のカタログを見た客が電話をかけてくることがある。その場合の注文は、できる限り受け付けることになっている。


 男の指定したのは、フォトカードのセットと文房具類だった。


「では振込みを確認しだい郵送しますので、住所とお名前をおっしゃってください」


 住所のあと、その男ははっきりとこう言った。


「まつおかたくや」と。


 メモした住所と名前を復唱する。


「松岡拓也様でよろしいですね」


 隣にいるえみちゃんがびくりと動くのが分かった。

 受話器を置いて、えみちゃんと顔を見合わせる。二人ともしばらくぽかんとした表情から抜け出せない。こんな形で接触があるとは考えもしなかった。


「拓也くんだった」

「驚きました」


 その帰り道、そしてファミリーレストランに入ってからもずっと、えみちゃんは何やら考え込んでいた。占いの信憑性とそれを信じる心の問題について話しているときも、どこか上の空だった。レストランを出て、駅に向かう途中、えみちゃんは急に立ち止まって言った。あつかましくも相合い傘をしていた僕は、あわてて歩を止める。


「わたし、ひょっとすると今まですごい勘違いをしていたかもしれません」


 彼女の顔は濡れたアスファルトに反射された街灯やネオンの加減で、紅潮しているようにも青ざめているようにも見えた。


「わたしに月桂樹の花を届けてくれたのは、たぶん、拓也さんじゃない」


 たぶん、と前置きしてはいるが、確信のこもった口調だった。今までそのことを考えていたのか。だが、今度は僕が考え込んでしまう番だった。


「どういうこと?」

「わたし、電話に出て拓也さんの声を聞きました。でもわたしの覚えている声とはまったくちがうんです」


 えみちゃんがかつて拓也くんの声を聞いたのは、病院の扉越しに聞いたという一回きり。それと、さっきの電話の声が違うという話だ。


「男は声変わりするよ」

「ええ。それでも、どう転んでも結びつかないんです。わたし、顔とか名前は忘れても、意外に声だけは覚えているんです」


 それはなんとなく理解できた。僕が記憶の付箋にしているのが匂いならば、えみちゃんのそれは声や音なのだ。えみちゃんを失声に追いやった事件の付箋になっているのも、カメラのシャッター音だった。


「ごめんなさいね。結局、余計に分からなくっちゃった。タケルくんとけんかしたのは誰だったのか。なんで拓也さんのカメラのおもちゃがあそこにあったのか」


 再び歩き始めたえみちゃんの足取りは、少しだけ頼りなかった。でも月桂樹は。僕は思う。月桂樹はえみちゃんのために持ってきたんだろう。誰であろうと、それは変わらない。


「でも、あの時の拓也さんの『悲愴』は、わたしとは何の関係もなかったんですね。そう思ったら、肩の力が抜けちゃいました」

「後悔してる? あの時、勇気を出して扉を開けなかったことを」

「していますよ。今までずっと思っていたんです。あのとき扉を開けていれば、わたしの人生はもっと違ったものになっていたかもしれないって」


 また立ち止まってしまったえみちゃんの横に立って、星のない闇夜を見上げる。雨はいつのまにか止んでいた。傘を閉じて、車道に水を振り払う。


「僕はうらやましいよ。えみちゃんに月桂樹を届けたやつが。まだ生きてるんだろ? たとえ本人は死んだと思っていても、その想いだけはしぶとく生きてるんだ。後悔なんてしてやるな。そいつもえみちゃんも、逞しすぎるよ」


 僕の入り込む余地なんか、どこにも見当たらない。ちくしょう、こんな悔しいことがあるか。


「弱いですよ、わたしは」


 えみちゃんは俯いて言う。


「悲惨だった過去に、簡単に逃げる」


 えみちゃんの身体は、夜風に震えているように見えた。だが風は、ない。


「強ければ……」


 えみちゃんの声は、苦しそうだ。もう治っているのに。苦しい時代はとうに過ぎ去ったはずなのに、まだ苦しんでいる。


「強ければ、あんな過去いらないのに。拓也さんだったら、たぶんそんな話は人には打ち明けないと思うんです。わたしって、ずるい。あんな話をして、興味をもってもらおうとしてる。ほかの人とは背負ってるものが違うんだって、言い訳にしてるんです」


 えみちゃんは、自分の弱さを理解して、一生懸命向き合おうとしている。本当に弱い人間にはできないことだ。それでも、苦しいものは苦しい。その苦しみはえみちゃんひとりのものだ。僕がいてどうこうなるようなものではない。僕は、無力だ。それでも。それでも、僕はその傷を撫でてあげたくなる。母親が小さい子供にするように、おまじないをかけたくなるのだ。痛いの、とんでいけ、と。


「僕は今のえみちゃんが好きだよ。扉を開けなかった、今のえみちゃんが」


 ああ、言ってしまった。言ってしまいました先輩。でも言わなかったとしたら、それこそ一生後悔するだろう。世の中、後悔だらけだ。


「きっと……いろいろと後悔します」

「してもいい。えみちゃんの苦しさを一緒に背負って後悔するなら、そうしたい。僕が後悔するくらい、これからはいっぱい背負わせてほしいんだ」


 それでえみちゃんが少しでも軽くなるなら、いいじゃないか。こんなに幸せな後悔はないぜ。


「へんなの……意味わかんないです」


 えみちゃんの目が少し光った。口許をゆがめながら、クスクス笑う。泣いているのか笑っているのか分からない。


「もう、勝手にすればいい。勝手にして」


 拓也くんの『悲愴』も、ただ深く昏いだけじゃなかった。彼は知っているだろうか。深淵の向こう側で、光を灯そうとあがく人間たちの姿を。

 あの写真……そうだ、『悲愴』と同じ暗闇を、僕はあの写真からも感じたのだ。僕は、えみちゃんの手を取り、祈る。

 あのブラインドの向こう側で光を探している人たちに、幸あれ。

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