しんたいりく
動かす者のいなくなった
雨と時化に幾度もさらされ、塗装は剥げ、あらわになった鉄肌も錆びはて……それでも、ひこうきから移された航法装置はかろうじて
そうして海流に流され続けた
――いや。
迎える者がいた。
鈍色の海と空に、暖かい迎えの声が響いた。
" Give me your tired, your poor,
Your huddled masses yearning to breathe free,
The wretched refuse of your teeming shore.
Send these, the homeless, tempest-tossed to me, "
声を発しているのは、大きな像だった。
" I lift my lamp beside the golden door! "
その声に答えるかのように。
そらとぶゆめ 銀冠 @ginkanmuri
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