秋色の石

 すっかり涼しくなった秋の日、家族と一緒に出かけて瑪瑙狩りをする事になった。

 瑪瑙を食べられるのは人形だけだけれど、置いておいて腐る物では無いし、見ているだけでも綺麗なので、私も一緒に収穫を楽しむ事にした。

 畑に着いたら小さな籠を受け取って、人形と一緒に黒や赤茶色の、白い筋の入った瑪瑙を摘んでいく。籠はすぐにいっぱいになったけれど、この場で食べられる分は制限時間以内ならいくらでも食べて良いので、人形は一生懸命瑪瑙を頬張っていた。

「あ~、もう食べきれない」

 人形が笑ってそう言う頃には制限時間も近づいていて。私も畑を歩き回ったので疲れていた。

 家に帰ると、私と人形はすぐに昼寝をした。

 今日はとても楽しかった。

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