第2話

あれから数分たったところか…。

 みーちゃん(仮)はむくりと起きあがると俺のほうを見て言った、

「んーやっぱりメンテナンスちゃんとしてからくれば良かったかなー?」

「はぁ」

先ほど二回も殴ってしまった後悔?で俺には今はもう強気でいる元気もなかった。

「はーい、じゃあ君の名前は?」

「東光一」

「本当に高校生?」

「そのはずだけど…」

「高校で楽しいことわぁ?」

 今回の質問だけなぜか不適な笑みをみせる。

そして…俺は思い出そうと腕を組む。

なぜか背筋を冷たい汗が流れていく。

思考が止まる。


なぜなら俺には自分が高校生だと分かることはできても、その先、高校生活とでも言うべきものがすっぽりと抜けていた。


「お前…俺に…何を…?」

 呼吸がハヤクナル。

 お、オレは、キンチョ…

「君は機械、その記憶はきみのものであってきみのものじゃないんだぁ☆」

 コイツ、は、何を?

そこで俺の記憶が途切れた。

みーちゃんが、空に手をあげた瞬間に空からドラゴンとでも呼ぶべき異物が降りて、き、て


「もう今日は疲れたでしょぉ?

今日はゆっくり休んでぇ、明日はがんばろうね?》」


そんなふざけた声と頭の中でバチッという音が最後に聞こえた───────

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機械の僕にも心ぐらいあるわ! 林道 聖 @KPeter

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