私の中で徳川家というと、家康(初代将軍・江戸幕府の創始者)・家光(3代将軍・島原の乱【隠れキリシタンの弾圧】)・綱吉(5代将軍・別名犬公方)・吉宗(8代将軍・暴れん坊将軍)・慶喜(15代将軍・大政奉還)という印象が強かったです。
ですがこのお話を読んで、10代将軍家治にもこんなドラマがあったのかな? と思うようになりました。
作者からの返信
月影 夏樹様
家治は、授業では取り上げられることの少ない将軍だと思います。ですが将棋の歴史においては重要な人物です。祖父吉宗、父家重も将棋を好んだらしく、そういう血筋だったのかもしれませんね。
彼は海外の将棋にも興味があったらしく、研究していた記録まで残っています。棋譜を拝見する限り、当時の最新戦法を指しこなすなど棋力も相当に高かったようですね。
将棋家が繁栄できたのもこの将軍のおかげと言って良いと思い、本章のエピソードを創作いたしました。
将軍として、一人の人間の生を勝手気ままに生きることは叶わなかったとしても。夫婦睦まじく、そして最後に芸術を完成させることも出来て良かった。きっと向こうでも二人仲良くやれてますね……!