第六十話 激闘!鳥刺し名人(後編)

 阿波の将棋指し、四宮金吾が自席の座布団の上にどしんと腰を下ろす。

 脇息に肘を突きながら、盤面をじっと見下ろしていた。


 鳥篭に閉じ込められた紅い鳥が、じっと彼のことを睨んでいる――


 天保七年(1845年)七月二十六日、午前八時


 天野宗歩と四宮金吾の対局、二日目の始まりであった。 


 対局場「飛燕の間」には、早朝から多くの観戦者が詰め寄っていた。

 昨晩のうちに、この熱戦の知らせが瞬く間に周辺へと広まり、一目見ようとする者が後を絶たないでいたのだ。

 脇町で一番大きい屋敷とはいえ、当然のことながら「飛燕の間」にその全員を収容するほどの余裕は無い。

 急場しのぎとして別の客間座敷に代用の将棋盤を並べて、その進行を見守る有様だった。

 

 家老屋敷から少し離れた脇町の盛り場でも、この対局の状況が逐一報じられていた。

 群集の中心に置かれた使い古した安っぽい将棋盤。

 その盤上に、屋敷から刻一刻と告げられてくる天野宗歩と四宮金吾の指し手が、誰かの手で再現されてゆく。


 町中の将棋好きが、この勝負の行く末に固唾を呑んでいるのだ。


 その人だかりの中に、明らかに地元阿波の者ではない旅人が一人紛れていた。

 完全に顔を覆い被さった覆面頭巾のせいで、その表情は一切隠されている。

 だがその覆面には洒脱な金の刺繍が贅沢に編み込まれており、この者が只者ではないことを知らせている。

 その謎の人物が、覆面の中で静かにほくそ笑んだ。


(さて……。四宮金吾は、不死鳥をこのまま仕留められるかねぇ?)

 


 宗歩と金吾の二人は、日の出と同時に部屋で朝餉を取った後、定刻まで「飛燕の間」で待機していた。

 その間も、終始二人は言葉を交わさずに盤面を睨み続けているのみ。


「それでは定刻となりましたので、四宮殿の手番でお願いいたします」


 案内係の開始の合図とともに、対局が再開される。

 

「よろしくお願いします」

「よろしくお願いします!」


 礼をした宗歩の頭が上がるや否や、金吾がきびきびとした手つきで盤上の駒を掴み取る。

 まるで昨晩のやりとりなど微塵も無かったように。


 パチン!


 ▲5五歩

 

 宗歩の飛車の稼動範囲をさらに狭くするべく、歩を一歩前へと進める堅実な手。

 

 △4五歩 ▲同銀 △5五歩 ▲7六歩


 互いのつば競り合いの応酬が続く中、少しずつではあるが金吾が盤面中央を支配し始めていく。


 金吾の戦略は、盤上に「包囲網」を築くことにあった。

 歩兵や銀将で堅牢な包囲網を構築することで、宗歩の飛車の働きを封じ込めていく方針だ。

 その結果として、このまま飛車を歩や銀で召し取れば大金星となる。


 弱い駒で強い駒を取る。


 これを「駒得」と言う。


 将棋だけでなく、チェスなど他の盤上遊戯でも見られる王道の戦略である。


 一方の宗歩もまた、金吾が「包囲網」を築こうとしていることは重々承知の上。

 昨晩、宗歩は眠りにつくまでの間、この局面を何度となく反芻していた。

 将棋盤なしに脳内に盤面を再生することなど、宗歩にとっては造作も無いこと。

 だが、このまま何もせず手をこまねいていれば、篭の中の鳥が召し取られるのは時間の問題。

 すでに作戦負けであることは否めない。

 ここから逆転する展開を、宗歩は必死に手繰り寄せようとして悶え苦しみ抜いた。


 そうして何十、何百と言う試行錯誤の結果、朧気ながらもたった一つの光明を掴み取る。


 天野宗歩が描いた起死回生の戦略――


 鳥篭に捕縛された飛車を、不死鳥の如く一瞬のうちに復活させる秘術。


 それは、大橋柳雪直伝の「さばき」を盤上に実現させることにあった。


 バチン!


 △4三銀!


 まず宗歩は、立ち遅れていた銀将を前に進める。

 駒を盤面にわざと強く打ちつけて、活を入れた。

  

 ▲5八金右 △5二金左 ▲7五歩 


(よし! 今だ!)


 △5四銀!


 ▲同 銀!


 △同 飛!


 金吾が宗歩の両翼に突き刺した二本の剣の内、その一本を無理やり片翼から強引に弾き剥がした。


 ブシャーー!


 剣が抜かれたその片翼からおびただしいほどの鮮血が飛び散る。

 だが銀を失った代償として、飛車を中央に展開させることができた。

 

 スッ!


 ところが金吾はこれすらも読み筋どおりとばかりに、間髪入れずに応手する。


 ▲3八飛

 

 これまで一度も微動だにしなかった金吾の飛車が、一路左へと寄ったのだ。

  

 △3三歩


 宗歩は、この不穏な動きを見せる金吾の飛車の道筋に、じっと歩を打ち据えて遮断する。

 三筋から正面突破するならやって来い、という意思だ。

 

 スッ!


 ▲3六飛


(え!? せ、攻めてこない?)


 まるでわざと宗歩の読みを外して嘲笑うかのように、金吾の飛車が中段に浮いたのだ。


 下段に配置されている飛車を中段に前進させることを、「浮く」と表現する。

 そして、中途半端に浮いたこの飛車のことを「高飛車」と呼ぶ。

 高飛車は、前線に飛車を進めることで流れ弾に当たりやすくさせる危険な行為。

 高い技量が問われる指し手である。


 宗歩には、この金吾の高飛車の真意が図りかねた。

 だが、目指すべき「さばき」を実現するために想定していた手順を進める。


 △5三角 ▲6五銀 


 そもそも「捌き」とは何か?


 まず、この局面で宗歩が金吾よりも勝っていることが一つだけあった。

 それは自玉の囲いの守備力である。

 宗歩は金銀三枚の堅陣「本美濃囲い」。

 対して金吾は攻めに手数をかけ過ぎたせいで、金二枚の心もとない陣形。


 この利点を活かせるような戦局へと活路を見出したい。


 それこそが「捌き」。


 すなわち――飛車や角の大駒交換を狙うことにある。


 △3四飛


 宗歩の飛車と金吾の飛車が互いに向かい合った。


 なぜ大駒交換をすると、宗歩の方が有利になるのだろう?


 その理由は、「将棋」の不可思議な特性にある。

 将棋では「取った駒を再利用できる」という世界でも類を見ない特殊な決まりが存在する。

 つまり、取った駒は例外を除き打ち込むことができるのだ。


 駒台に乗った駒(持ち駒)は、捕虜でも人質でもない。

 

 そう。


 心強い、新たな仲間なのである。

  

 檻に閉じ込められて動けなくなった「飛車」が相手陣に攻めこむのではない。

 発想を転換させるのだ。

 相手の飛車と交換して、持ち駒となった「飛車」を金吾の陣地に打ち付ける。


 一度死んだはずの飛車が、不死鳥のように復活する。


 飛車の瞬間移動――


 では、交換した「飛車」を互いに相手陣に打ちあった場合、その後どうなるだろうか?

 ここでも将棋の特性が活きてくる。

 すなわち将棋は一手ずつ指すもの。

 同じ速度で攻め合えば、


 なんという「不可思議」な現象だろう。


 同じ種類の駒を交換し合っただけなのに、その時点で優劣がついているのだ。


 これが「捌き」と呼ばれる将棋の奥義の一つ。


 あの大橋宗英が見出し、弟子の大橋柳雪が進化させた将棋家秘伝の手筋である。


 だが――


 この「捌きの手筋」すらも金吾の読み筋に入っていたのだ……。


 バチィ!


 ▲3五歩


 金吾が飛車の目前に歩のくさびを打ち込む。


(ぐあぁ!)


 宗歩が辛そうに苦悶の表情を見せた。

 

(大駒の交換など断じてせぬよ)


 金吾の方針は、あくまでも「包囲網」を築くこと。

 宗歩の飛車を封じ込めて、盤面全体を支配することにある。

 大駒の交換には絶対に応じるはずがなかったのだ。


 △8四飛 ▲5四歩 △4二角


 飛車の交換を拒否されて、再び宗歩の飛車が鳥篭の中に封じ込められた。


 ▲2四歩 △同 歩 ▲3四歩


 その隙に、金吾がポンポンと矢継ぎ早に飛車先の歩を突き捨てていく。

 自分の飛車だけ成り込ませて最強の駒「竜王」に進化させようとしているのだ。

 

 もしそうなれば、四宮金吾に負けはない。


 ここで宗歩は一時間以上考えたと伝えられている。


 ――弐――

 四宮金吾もまた盤上を睨みつけながら、思い出していた。

 この対局の直前まで、天野宗歩の棋譜を研究していたことを。


(そう、ここだ。この局面なのだ……)


 ――敵を知り、己を知れば百戦危うからず。


 金吾は自らの鳥刺し戦法を極めるだけでなく、宗歩の将棋を研究することも怠らなかったのだ。

 蜂須賀斉裕に頼み込んで、やっとの思いで宗歩の棋譜を入手することに成功する。

 それを見たとき、金吾は腰を抜かすほど驚愕したことを今でも記憶している。


(な、なんだ……、この速さは……)

 

 宗歩の攻めの速さは、はっきり言って次元が違っていた。

 もはや一人だけ全く別の盤上遊戯をしているかのようにすら見えた。


 ――まさに、「神速」。


 特に宗歩の名を冠する「端歩攻め」は圧巻の一言だった。

 どれだけ形勢が不利な状況でも、たった一歩の端を突くだけで相手をほふる。


(天野宗歩は、この対局でも必ずどこかで端歩を突いてくるはず……)


 おそらく、今がその瞬間だった。

 

 鳥刺し戦法は、二本の剣(銀将)を前面へと突き出す構えである。

 その反動でどうしても守備力が犠牲になってしまう。

 平たく言えば玉将の守りが相当に脆い。


 鳥刺しの弱点——、それは左側からの端攻めだった。


 飛車を包囲され「捌き」の狙いも絶たれた今、天野宗歩に残っている最後の手段は、この端攻めしかない。


 だからこそ、金吾は必死に研究した。


 この「神速の端攻め」すらも凌駕する究極の一手を発見するために。


 迫り来る対決の日が刻々と近づく中。

 金吾が端攻め対策の研究に没頭していた、ある日のこと——


 「金吾よ、どうも煮詰まっておるようだな。ちと珍しいものでも見せてやろう」


 蜂須賀斉裕が、藩の書庫から一冊の見慣れない書物を取り出してきたのだ。


 それは、南蛮の刀剣の絵が記された本だった。

 

 阿波は広い海に面している。

 そのせいで、この長い鎖国の時代でも異国船がまれに漂着することがあった。

 文政十二年(1829年)にも、一隻の英国船が阿波の海岸に流れ着いている。

 徳島藩が異国船打払令により砲撃を開始すると、英国船は太平洋に消えていったが、再びまた黒船が現れる恐れがあった。

 この本は、どうやら異国が攻め込んできた際の軍事資料として、藩がこれまで秘蔵してきたものの一つらしい。


 刀の道を志した金吾としては、他国の刀剣に少なからずも興味があった。

 将棋ばかり考えている金吾の気分転換になるのではと、斉裕が気を利かしてくれたのだ。

 金吾が、ぱらぱらとその本を開いて眺める。


 「ほう、これは興味深いですな。南蛮の剣というものは両刃なのですか」

 「ああそうだ。ソードというらしい。斬ると言うよりもむしろ叩き潰すものだそうだ」 

 「はて、これは?」

 

 金吾が指差したその剣は、まるで分厚い鉄板のような刀身だった。


 「ああ、この剣は守るためのものらしい」

 「守る? しかしこれは武器ではないのですか?」

 「うむ……。だが、翻訳した者によると説明にそう書いてあるそうだ。『守る者』と——」


(攻めるべき武器を守りに使うだと……。そうか、そういうことか――)

 

 そう――

 

 数手前、金吾が飛車を浮いた謎の一手。


 ▲3六飛


 飛車が浮いたままの、あのいびつな高飛車。


 飛車は十文字に動く駒、縦だけでなく真横にも一直線に動く駒。


 真横に飛車を利かすことによって、宗歩の端攻めを防御する。


 三本目の聖剣ディフェンダー


 そう――これこそが四宮金吾の鳥刺し定跡、最大の秘手だった。

 

(天野宗歩は絶対に端歩を突けない。もしこのまま突けば自滅する。勝ったぞ! さぁ、これで決着はついた!)


 四宮金吾が、勝利を確信して天を仰いだ。

 

 ――参――

 すでに両翼は傷つき、自力で飛翔する力も僅かしか残っていない。

 このまま力尽きて滑落するか、金吾の刃に仕留められるかのどちらかだった。


(あーあ、柳雪様に教えてもらった「捌き」の手筋、結局上手くいかなかったな……)


 満身創痍の紅い鳥がくるりと円弧を描きながら、力なく旋回している。


(柳雪様……。私、このまま負けちゃうかもしれません……。女に……将棋師は無理だったのかな……)

 

 心の中で言葉にした途端、悔しさが一気に込み上げてきて泣きそうになる。


 そのときだった。


 宗歩の耳に、どこからともなく懐かしいあの声が聞こえてきたのだ。


 ――宗歩さん、諦めたらそこで対局は終了ですよ。


(え!? 柳雪様!? どこ? どこですか!?)


 慌てた様子で「飛燕の間」を左右に首を振りながら見渡す宗歩。

 

 だが、どこにも彼の姿は見えない。


 ――あなたには、私が教えた「捌き」の他にも武器があるでしょう?


(武器ですか……。いえ、もう何もありません……)


 ――ふふふ、あなたの名前はなんですか?


(え!? 私の名前ですか? 私はお留……。いえ、違う……。私の名は天野宗歩……)


 宗歩。


 歩。


 そうだ。


 相手が研究したと言うのならば、それを上回るほどの「読み」で勝ればよい。


 読むのだ。


 私には読むしかない。


 読む。


 読む。読む。


 読む。読む。読む。読む。読む。読む。


 読む。読む。読む。読む。読む。読む。読む。読む。読む。読む。読む。読む。


(そうか、そういうことか――)


 さきほどまで所在なく旋回していた鳥が、空中でぴたりとその動きを止めた。


 地面からじっと見上げていた四宮金吾が、それを目視する。


(ぬ、絶命したか? それとも気を失ったか?)


 そのまま、紅の鳥が力尽きたように真っ直ぐこちらへ急行下してきた。


(うん? い、いや、違う……。こ、これは――)


 ――突撃!?


 紅鳥の目は、まだ死んではいなかった。


 まっすぐに急転直下したまま、その鋭いくちばしを金吾の喉元に突き刺そうとしているのだ!


 バチィィィィィィィィン!


 △9五歩!


 剛直な端攻めである!


 天野宗歩が、強情にも端の歩を突いたのだ。


「ば、ばかなぁ!! ここでの端攻めは通用せんはずだ!」

 

 宗歩の着手を見た瞬間、金吾がたまらずに声を上げてしまった。

 それを見た宗歩が盤面から顔を上げて、きっと金吾を睨む。


「……私の名は天野宗歩。この歩に命を懸ける者。絶対に……負けはしない!」



 別室の客間座敷では、宗歩のこの手を見て騒然としていた。


「9五歩! 9五歩です! 天野宗歩が端の歩を突きました!」

「な、なんだと!? ここで端攻め! 暴発だ! 無理攻めだ!」


 阿波の将棋指したちが、この対局の行く末を固唾を呑みながら見守っていた。

 屋敷にいる全員が、この端攻めを無理筋と読んでいたのだ。

 だが、その屋敷からすこし離れた脇町の盛り場。

 そこにたった一人だけ、この端攻めを事前に読んでいた者がいた。


 あの見慣れない覆面の旅人だった。


 口角がぐいっと上がる。


(ふふふ、そう、その手が正解よ。良い子ねぇ、天野宗歩。こんなところで負けてもらってはあたしゃ困るのよ)


 ぐいっとその手で覆面頭巾を暴く。


 見目美しい女だった。

 その片眼が紅く血走っている。

 厚く化粧をほどこしているせいで、正確な年齢こそよくわからない。

 だが、その妖艶な雰囲気が、彼女が尋常でない人間であることを強烈に匂わしている。


(天野宗歩。備中で首を長くして待っているわよ。あたしがおまえを叩き潰してあげるわ)


 人だかりの一人が気付いたときには、すでに旅の女は消え失せていた。

 

 ――四――

 △9五歩


 まさか、宗歩が端歩を突いただと……。


 これは、成立しているのだろうか?


 この端攻めは、間に合うのだろうか?


 金吾がこの対局で初めて動揺する姿を見せた。


 その額からどっと汗が噴き出している。

 

 金吾の研究では、宗歩はこの局面で端攻めを諦めて、もう一度飛車を降り直すはずだった。

 このまま端を攻めても、金吾の浮き飛車の餌食になるからだ。


 だがもしもこの端攻めが成立するのであれば、左端の九筋に瞬く間に火がつく。

 そうすれば金吾の城はすぐにでも落城するだろう。


 この歩を取るべきか?


 それとも、無視してこのまま攻め合うか。?


 正解は、二つに一つだった。


 「おい……金吾が指さないぞ……」

 「どういうことだ。ま、まさか読み抜けか?」


 ざわ……ざわ……


 金吾の様子の変調に、周囲が異様なほどに騒めき立ち始める。


 「ええい、うるさいぞお前たち! 静かにせんか!」


 浮足立つ家臣に苛立った蜂須賀斉裕が、怒号を浴びせた。

 斉裕は、盤面に顔を落とし続ける金吾に向かって、声なき声援を必死に送る。

 

(金吾、ここが正念場だぞ! 頑張れよ! 諦めるな! 頑張れ!)


 言い伝えでは、ここで四宮金吾は六時間考えたという。


 対局開始からすでに十二時間が経過していた。


 既に日は落ち切り、夜の闇が訪れている。

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