偽薬

流れてったんだねって言って

手をとった手で濁って連れてって

場違いに落ち葉だ降る罰で

牙を折る君 タオルもないのに

拭き取った手につく血の罪 ちぎり

鉢植えの姫君右利きの

向き直るしぐさはすぐさま萎れて

当たるも八卦と筆記を止めた

また見上げれば見慣れた天井 木目に見られ

無理した祟りだ馬鹿野郎

分度器ぶん投げ貧乏くじひきつけこみ焚き付け

見違えた巷がまた焚くまたたき

かぎろい砕け蔵砕け

砕け額ほどけ

歌が聞こえて止まる時

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