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目次
場当たり
土台ムリなアマリリス
願いも失せた裏ビデオ
バリ荘厳のバロンの目
みりんをひとさじ危険地帯
移管すべきか公民館
区民の苦言も軽んじられた
しずかな滝だけ宇宙を知って
波立つ量子が全域にわたる
漁獲高の頭は打たれ
うなだれた誰の肩
都会は平常運転です
正常ならざる令嬢のおでまし
めかしこんで船に乗り
美貌と存在を発散させて
兜率天へと揮発した
ああ詩はすでに前後を断ち切り
音韻だけの下卑た文として
行だけ無闇に増えた
闘争のためにか
逃走のためにか
作者は混乱している
その隙を突いて
暴れろ郊外
いま末法が肉迫してきていることが
ようやく頷かれた
文法よ消えろ
比喩消えろ
言葉消えて
白紙に戻る
感熱紙に編まれた詩集
誰の目にも触れずただ陽に焼かれて
白紙詩集が完成する
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