06:死んだ魂と再生の道へ (END)

 あれから、日々、気分は浮いたり沈んだりを繰り返していった。そして、僕は今、ひどく打ちのめされている。自分の書く文章にすら慈しみと、真実味を持てない状態だ。頭のなかで繰り返す言葉は死の呪文で「魂は死んだ、いくらでも殺そう」とのたまっている。

 自分で自分に言い聞かせる言葉の数々は、己が納得し、整合性が取れているのだという自負すら感じているのに、何故こうも喉が詰まり、息苦しさに涙が出てくるのだろうか。

 駄目だ、駄目だ。このままでは、僕らはなにも変わらない。

 やり方を考えなおそうじゃないか。でなきゃ、僕らはもっと不幸になり、消耗したまま老いていくだけの人間で終わってしまう。人生というゲームの法則を、ルールを自ら発見・把握・改良することだ。新しい法則を見つけて、直していくことが最良の道のはずだと信じて……。


END

 

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ボクらの輪郭 白月霞 @kasumu_shiroduki96

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