第20話 竜音推理シリーズ第一弾(全7話)『(2)竜音、聴取の現場に来る』
【これまでのあらすじ】
竜音の住む大阪府内である日、【中部河内新聞】販売店の車が炎上して壁に衝突して運転していた【
当初竜音は事件に興味を抱かなかったが翌日、友人達と大阪市内を訪れた際にある飲食店で殺人未遂事件が発生。その現場を見た竜音は事件に関心をなぜか抱いたのであった。
そしてさらに雨となった翌日、竜音は家の前で男性がバイクを転倒させているのを見てすぐに外に出て彼を助ける。するとその男性は後田の同僚の【
【翌日】
ある日の夕方、大阪府松原市内にある喫茶店『ホワイティー&ジャシィー』に竜音は学校帰りに羽で飛んできたのかやって来たのである。そこでコーヒーを飲んでいると竜太がある男性と一緒に入店した。
「あ!」
「あ・・・君は昨日助けてくれた・・・!」
「はい!虎ヶ島竜音といいます!」
「昨日はありがとう!俺は【
「はじめまして、私は昼倉と言います。よろしくお願いします。」
「こちらこそよろしくお願いします!市原さん!昼倉さん!」
竜太と同伴していたのは【
「(竜太さん・・・やっぱりいい人・・・!でも昨日の違和感は何だったんだろう?)」
竜太に関して気になっている竜音だがとりあえず食事をしていると外から声が聞こえてきたのである。
「いや・・・だから俺じゃないよ!」
「じゃあ証拠は!?」
「俺は美原方面を配達していたけど部数が多くて現場に寄る暇はないんだよ!!」
竜音は先に会計を済ませていたため食事を一旦止めて外に出ると複数人の男性が警察官から事情を聴かれていたのであった。警察官はいずれも松原警察署の所属で【
【取り調べを受ける者達】
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取り調べを受けるのはこの7人に加えて一応市原も対象にはなっている。実際に空田が誰かに携帯で連絡をしている時に竜音が外に出るとすぐに市原も店から出てきたのである。すると市原の方を見た空田が言う。
「いっちゃん、悪いな。
「仕方ないですよ空田さん。重大事件が起きていますから・・・!」
そして白鳥は一人一人にアリバイの確認をするのであった。
「では一人ずつアリバイを聞かせてもらおうか。ではまずは古山さんから。」
「ちょっと警部さん、俺はさっき言いましたやんか。当日は同じ美原を配達してましたが事件発生時は少し離れた場所を配達してましたんや。」
「本当かな?」
「ええ、本当ですよ!その時に会ったお客さんもいますから。」
「ほお・・・名前は何だね。」
「そんなもんプライバシーに関わるんで言えませんわ。」
「では怪しいなあ。」
「ちょっと!!」
古山は巨漢で眼鏡をかけて帽子をかぶっている。一見気さくな雰囲気を持つがこの時ばかりは警察に必死で抗議をしていた。
「では次・・・入口さん。」
次に呼ばれたのは少し痩せた顔だが髭が生えていた入口業務主任だ。
「はい、僕は同じ堺ですが
「本当かね?」
「本当ですって!それに僕は
「・・・ん~、まだ犯人じゃないと立証できないな・・・次!空田さん!」
次に呼ばれたのは少し白髪で穏やかな感じの空田であった。そして空田は竜音を見つけると頭を下げて白鳥の聴取に応じたのであった。
日常的な非日常!?元気な竜音は今日も頑張ります!! 市川雄一郎 @yuichi-8730
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