第2話 始まりの朝
俺は学校に登校した。いつものような退屈な日常なはずが学校につく数分前の出来事で俺の心の中は今まで生きた中で最高で楽しい心境にあった。
下駄箱に着いて俺の数少ない友達がそこにはいた。
雅人「お~来たか奏空」
そう、いつも下駄箱でなぜだかわからないが待っていてくれる高校で一番仲がいい雅人だ。
奏空「おはよ、朝からご苦労様です」
俺はいつも待っていてくれる雅人に普段は「おはよ」しか言わないが今日は気分がすごくいい。だからもう一つ言葉を添えて挨拶をした。
雅人「お、なんだいいことでもあったか❔それとも何かがお前を狙っているのか!」
奏空「うるせーよ、普通だよ俺は。」
普通なもんか!俺は朝から死にかけて変な出来事に合って頭の中がよくわからなくなっているんだ。
けど、雅人はやっパリ鋭い。俺の秘密をよく知っている。厨二病だってことを…
俺と雅人は教室に入った。雅人の席は窓際の前から2番目。俺はその後ろだ。
席に着いた俺は今朝あったことを、信用しているこいつだけに話そうかと思ったが、もしかしたらあの状況で俺の運動神経が爆発的によくなり間一髪に回避した可能性もあり得る。
この出来事が何回か起こって確信がついたらいうことにした。
ホームルームも終わり、4時限目まで何一つ面白いことが起きないいつもと同じ日々を過ごしていた。
昼飯の時間になって購買に足を運ぶことにした俺は雅人と向かった。
いつもみたいにガヤガヤうるさい購買。狙いはみんな大好き日平高校特製メロンパン。毎日30個しか売られていない品物だ。
よし今日こそは買ってやる。と頭の中で強く思った、その瞬間…
時が止まったのだ。
奏空「まただ!止まってる、なんでこんなことが・・・」
なぜだと思いながら振り返ってみた・・・
朝も死ぬという感情が強く出てきたときに時が止まった。
奏空「そうだわかったぞ、強く思うことによって時が止まるんだ。けど、そんな単純な答えでいいのか❔けどそれしか今考えようがないな、」
また時が動き始める前にメロンパンを買うことにした奏空。
すんなり道を通って自分の分と雅人の分を買いまた定位置に戻る。
そして1分ぐらいたったら騒がしい時間が戻ったのだ。
雅人「よし買いに行くぜーー!ってあれ!それってメロンパンじゃあねえか!」
奏空「買えたことだし行くぞー」
雅人「ちょっと待て!どうやって今の瞬間で買えたんだ!」
奏空「まーまて、教えてやるから屋上行くぞ」
そうして屋上へと行くと夢のことと今朝あったこと購買であったことをすべて話した。
当然雅人はまたまた、厨二病の奏空ちゃんが始まったとはじめは言っていたが。
購買のことを聞いて少し信じたのかわからないが真剣な顔になっていた。
雅人「けど、そんなことふつうありえねーって」
奏空「けど、そんなありえないことが起きてんだよ、今日で2回も。変に思わないか❔夢で逢った変な奴が「じゃあな」とか言って終わりな夢、また夢に出てくるよみたいじゃん。本当に俺には時を止める力があんだって!ついに念願の力が手に入ったわけだ、この力使って俺はビックな男になるぜ!」
雅人「いいよなぁ~お前だけそんな力使えるようになって、俺の夢に出てこねーかなぁ~。」
はたから見たら頭おかしい会話に聞こえるが真面目に俺たちは話し合っている。
昼飯の時間が終わって、午後の授業が終わり、雅人は野球部に俺は帰宅することにした。
帰り道に何か起こるかとわくわくしたが何もなかった。だが、今日はやけに隣のおばさんの家のラッキーが俺を吠える。力を感じ取っているのかわからないがまあいい。
奏空は家に帰宅した。
奏空「ただいまー」
帰宅をした俺はリビングに足を運んだ。リビングにはテレビを見ている母さんと妹がいた。
母さん「奏空!今日この日平市で連続爆破事件が起きたんだって!警察は現場を調べてけど爆発物を見つけることができなかったみたいよー、怖いわねー。」
連続爆破事件か、物騒な世の中だ。だが、そんな事件に巻き込まれる確率なんか相当低い、俺はそのままその話を流して飲み物を飲んで部屋へ戻った。
奏空「俺は時を止める力を持ってる。そんな爆発なんか起きたら時止めて逃げればいい話だ。俺は無敵なんだよ!」
1人厨二病の話をしていた。目をつぶっていたら気づいたら眠っていた。
また暗い空間だ。奏空だけがまた一人で存在する
何も感じない、時が動いていないみたいだ。
奏空「またあいつ現れないかな」
そうつぶやいた瞬間だった。あたりが一気に光始め、別空間に転送される感じになった。
目を開けると、すがすがしい山がそびえたつ森の中にいた。
何があったのか状況を把握しきれない奏空はぼーっとしていた。
奥から小さい女の子がこっちに歩いてくる、いや浮かんでいるのか❔スーっと奏空のほうへ近づいてきた。
女の子「こっちへ」
なんなんだ一体。昨日といい今日といい変な夢を見るな。とりあえずついていったら何かがありそうだから行くか。俺は黙ってついていくことにした。
歩いていると、どでかい柵で覆われた広場があったそこに案内された俺は立ち止った。
そこには、俺の他に女子高生、小学生の女の子、真面目そうな社会人、俺と同じ年くらいの男子、俺がいた。
社会人「君もつれてこられたのか❔」
奏空「あぁ、そうじゃなくちゃここには来れないだろ❔」
学「あーそうだよね、ごめん。俺は学(さとる)。よろしくな。」
奏空「俺はそらです。よろしくお願いします。」
俺は名乗り終えると、昨日夢であったあいつが出てきた。
謎の人物「みんな揃ったみたいだね。」
そういうと、学は
学「なぜここに集めた、昨日見た夢と関係があるのか❔」
その時奏空は俺だけじゃないと初めて理解した。
少し残念な様子をしていた。
謎の人物「そう、ここに集められたみんなは昨日の夢を見た人達だ。
そして力を使い自覚したはずだ、本当に願いが叶ったと・・
なぜ集められたかは今から話す。」
女子高生「早く話しなさい。なぜ私たちに力を与え、ここに呼び出したのかを。」
謎の人物「まあ聞け、お前たちはみな退屈をしていた。この世界に。私は、お前たち のほんとの人間としての能力を発揮できていないと分かった。だからこそお前らに生きがいを与えて最高な人生にしてやろうと思い力を与えた。昨日の朝からいつもと違う日常を与えさぞ楽しかったであろう。」
女子高生「ふざけないで、まあ楽しかったわよ。暇で退屈な学校、家が見違えるほどね、けどそれでこの力を得たとしても私は迷惑なの、親には変な目で見られたりしたわ、あの・くそ親にね・・・」
謎の人物「まあ聞け、そこでだ。この力を使い最高な人生にするのはお前ら次第だ。けどそれだと面白くもなんともない、俺はゲームを提案する。」
ゲーム❔黙って聞いてればなにを勝手な。俺はこの力を使えるようになり、最高だ無駄なルールなんかつけたくない。
くそ、早く冷めろよ夢と思いながら聞いていた奏空。
謎の人物「ゲームはこうだ。
1 皆の力を使い殺し合いをしてもらう。
2 最後に残ったものに自分の願いを1つ叶えてやる
最後、ここが重要だ。
なんの手段も選ばないが、自害を禁止とする。死のうとしても死ねない。
ゲームが終わるまで不老不死ということだ。能力者に殺されない限り痛みを感じトドメを刺さない限り死ねない。当然現実世界の寿命が尽きる時でも、能力が自動で働き無理やりでも生きなければならない。」
学「そんな・殺し合いだと❔ふざけるな!何でこんなことをしなければならない。みんな子供だぞ!将来は自分で切り開くんだ。力になんか頼らない!」
謎の人物「いっただろ、この力は自分自身が求めた力。昨日言ったではないか、学君。なんでも壊せる力があればと・。」
学「くっ‥」
謎の人物「さあ、朝になったらゲーム開始だ。みな健闘を祈る。また会おう。そうだ、私の名前を教えてやろう。私は「NERO」という。ではまた」
そういうと消えていき夢が覚め2日目の朝がやってきた。
殺し合い1日目スタート
何もない日常が一瞬で壊れる日に もちもち @motimoti2000
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