何もない日常が一瞬で壊れる日に
もちもち
第1話 つまらない日常壊れる
5月17日火曜日午前4時56分。
五十嵐奏空(いがらしそら)は自分のベッドで眠っていた。
夢を見ている。静かで暗い空間に1人ぽつんと立っている。その場で寝っ転がって俺は暇を潰していた。
その時だった
?「奏空よ」
奏空「誰だ?そこに立っているのは。」
奏空はこの黒い空間に人がいるとは思わなかった。だが、自分の目の前に誰だか知らない誰かが突然現れたのだ。
?「お前はこのつまらない高校生活、世の中に飽き飽きしてはいないか?」
奏空「あーもう飽き飽きだよ。俺に未知なる力みたいなのがあればこの平凡なつまらない日常が少しは面白くなるだろうに…。」
現実で中二病の奏空は夢の中でも中二病を発揮している。
?「お前はどのような力を望む。」
謎の人物がそう告げると中二病の奏空は自分に欲しい力を考えた。
奏空「そうだな、数秒間でも時を止められる力でもあればテストも負け無し。喧嘩も負け無し。俺は最強になれるわなぁ。」
そう言うと謎の人物は…
?「お前らしい考えだな。じゃあな。また会おう」
その言葉を残すと一気に目の前が光だし謎の人物消えていった。
そして爆音のスマホのアラームで夢が覚める。
奏空は起き上がり夢の中の話をすぐ振り返った。
だが、そんなのは夢の中の話、すぐ我に帰り朝の支度を始めた。
シャワー、ご飯、歯磨きを終えると時間に余裕を持ち日平高校に足を運ぶことにした。
奏空「行ってきま~す」
いつもの道を歩いている。つまらない。いつもの同じ日常だ。
家を出て左に曲がったら毎朝散歩に出かけるおばさん。
おばさん「今日も学校かい?大変だね〜頑張って!」
奏空「ありがとうございます。おばさん。行ってきます。」
いつもこのやり取りはしている。しない日なんてない。いつも静かな犬のラッキー。そして朝から元気なおばさん。そう、これが朝が来たなっていう実感をもっと感じさせる出来事だ。
ラッキー「ワン!ワンワンワンー!」
ん?
いつも吠えないのになんだ?今日は御機嫌ナナメなのか。
おばさん「どうしたのラッキー?奏空ちゃんに吠える
なんて珍しい。」
そうおばさんの言う通りだ。俺には吠えることなんて無いのに今日は随分吠える。
奏空「朝からついてねーなー」
そう呟く。そしてまた足を動かす。
学校までは家を出て左にまっすぐ進んで左に曲がる。
また真っ直ぐ進んで右に曲がり、少し歩いたところが学校だ。曲がりが多い所めんどくさい。
くそ。こんなの真っ直ぐにしろよ。めんどくさいな!
そう思って前を見ないで歩いていると…
ききぃー!!!
奏空「え?」
左に曲がる寸前に車が見えた。
終わったな。これで俺は病院送り。下手したら死ぬ。
あ〜あ、もう困難だったら彼女のひとりやふたり作って童貞捨てたかったわ。
そう脳内でゆっくり流れた。俺は目をつぶった。
だが俺は倒れない。
奏空「あれ?なんで倒れないんだ?」
目を開けたら車が止まっている。無音に包まれている。鳥が止まっている。
奏空「なんだこれは!?」
時が止まっていた。だが慌ててる場合じゃない。
とにかく後ろに下がる。
そして時が止まっている状況に夢の事が頭に蘇る。
奏空「まさか、本当に…??」
いや、そんなの夢の中の話だろ?そんなの現実になるわけないと考えた時だった…
きー!!!!
というブレーキ音がなった。運転手が降りてきて心配していたが当然俺は避けたから事故は起こらなかった。運転手と和解をしてその場をさった。
俺は力が目覚めたと興奮状態になった。あと言い忘れていたが俺は中二病だ。
ドヤ顔をしてウキウキで学校に向かう。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます