きっともともと人の記憶は曖昧で、けれど微かな記憶にすがりついて生きているのが人というものだと私は思っています。けれど、主人公の篠宮くんと過ごした人は、その微かな記憶すら残らず彼のことを忘れてしまう。彼の生きてきた道を、過ごした時間を共に語れることがいない寂しさ。けれど彼は、「相談部」を続けながら、自分と過ごした記憶を留めてくれる人を探し続ける。持ち込まれる「相談」篠宮くんの「心情」そして、記憶を共有できる人は現れるのか続きを読みたい。そう思えるお話でした。
忘れられるのが切なくて次が楽しみな話。告君がどんな相談を受けるのかも楽しみです。