スクールトレジャー

@yuuuuuuuu

第1話はじまり

 2020年に起きた原因不明の世界的大災害により、世界は再現不可能とも思われる大きなダメージを受けた。それから10年、奇跡の様な回復を見せる世界は大災害前と何ら代わりの無い日常を送る事が出来るまで回復した。しかし、大災害後の復興が進む中、地球にはとある変化が起きました。それは、大災害前には存在しなかった遺跡や神殿、さらにはダンジョンのようなものまで発見されるようになりました。そして、このことをキッカケとして、「トレジャーハンター」という職業にスポットライトが当たるようになりました。


 桜が舞い落ちる季節が過ぎ、梅雨に入る寸前の時期になったある日の昼休み

「高校に入学してから二ヶ月が過ぎたのに、校舎の裏で一人で昼飯、こんなはずじゃなかったのにな..........」

ため息を漏らして、そう呟きながら、遠い空を眺めている。昼休みも長くないので、お昼ごはんに手をつけていたその時

「ん?何か紙が上から落ちてくる」

 自分の目の前にヒラヒラと落ちてきた紙を手に取ると【この紙を手にした貴方。冒険に興味はありませんか。】その言葉が大きく書かれたこの紙、右下には小さく部室棟屋上と書かれている。

「部室棟の屋上?たしかこの学校は、屋上には出入り禁止じゃなかったかな」

首を傾げながらそう呟くと、昼休みが終わる予鈴の鐘が鳴り、その紙を折りたたみ制服のポケットに入れて自分の教室に向かった。

 そして放課後になり昼休みに拾った紙が気になり、部活棟の屋上へと向かう。部活棟は四階建ての校舎であり、広さは本校舎の半分程度であり、少し汚れているのが目に見える。そんな部活棟の階段を一段一段と登っていき、四階を過ぎ、屋上の扉の前にたどり着いた。 

「一番上まで来るとさすがにきついな...。」

そう呟きながら最後の階段を上り、屋上への扉に手をかけ、重たい扉を開けると眩しい夕日の光と共に、一人の人物の影。そして一言

 

「ようこそ。冒険の世界へ。」

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

スクールトレジャー @yuuuuuuuu

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ