魔法って必要?
とけい
今日はついてなさすぎる!!
きみは【魔女】を信じるか?
魔女は西洋から伝わったとされる。
か、魔女などは存在しない。
だが、魔法は存在する。
そんな魔法をつかうものを
【ラモンジュ】という。
数少ない魔法を使う者とされている。
彼らは、私たち人間になりすまし地球で生活している。
だが、彼らの正体をみやぶってはいけない。
もし見破れば、ある契約が結ばれる。
「お兄ちゃん!朝だよおきてー」
近くでシャーとカーテンが開く音がする。
「ふぁー」
「あくびしてる場合?今日誰かと待ち合わせしてるんでしょ?」
「待ち合わせ…」
………………………………………………………………………………………。
ハッとした俺は急いで近くにあった時計を手に取った。
時計の針は7:30を回っていた。
「やばい、やばい、やばい!!!」
俺は一生の終わりかというほど大声をだした。
そして、急いでクローゼットからジーパンと黒色のTシャツを出した。
「おら、早く外でろ!着替えんだから」
「せっかく起こしてあげたのにー」
妹が頬を膨らませているが俺はそんな事には今はかまっていられんのだ!
今日は、今日は、俺の描いた漫画を出版社に持って行く日なんだー!!!
急いで着替えた後電車を乗り継いで出版社にいったが、
「ま、間に合わなかった…」
ガクッ俺の今日っていったい…
「あの、大丈夫ですか?」
えっ?俺は顔をあげた。
俺は何故か顔を上げてその女を見て、目から
大粒の涙がでた。
「えっ、えっ大丈夫ですか!?どこか痛いんですか!?救急呼ばなきゃ。って救急車って何番だろう999番だっけ?いや110…」
俺は、その瞬間泣きながら確信した。
「あんた、グッス…アホだろ」
俺は、涙を腕で拭った。
「アホ…」
彼女は、オロオロとしながら立っていた。
さっきは、涙のせいで見えていなかったが、
こいつめちゃくちゃ俺のタイプだ。
フワッとした薄茶色ショウトヘアー。
ミニスカートとデニムと白い服そして透き通る白い肌。
「あの、なんか失礼な事言ってしまってすいません、、よかったら近くに馴染みの喫茶店があるんでなんかお詫びを」
彼女は、下に向いていた顔を上げた。
バチッ、目が合った。
そして、彼女は大きく手を挙げた。
バシーン、俺の顔にその手が隕石のごとく振りかざされた。
「いったーーーー!!!」
俺は叫んだ。
「い、いきなりアホとか言っといて、、喫茶店へ連れ込もうとするなんて…」
周りの視線を感じた。
「誤解をまねかたいいわけすんな!!!勘違いされるだろうがアホ!」
「また、アホって言った!」
彼女は、目から今にも涙がこぼれそうにしながら俺を睨みつけた。
今日は、本当になんて日だーーーー!!!
これが、俺 唐坂 春樹と彼女 華室 沙織の最初の出会いだった。
魔法って必要? とけい @aikachapy0821
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