世界よ、これが日本のモノづくりの底力だ!

いやあ、episode2もいつになったらうんこの話が出てくるのかヒヤヒヤものだったんですが、出始めてから畳みかける感じですごい。episode1と比べてカタルシスもバッチリ。

「長い話はちょっと……」という方は、「もし、他人の便意を覗く能力があるとすれば、確実に自分を殺しにかかっている」、「ジブチの生牡蠣は甘味があるから、軽くライムを絞れば食べられるよ」、「この海も、きっと日本に通じている」、「これがプロの為せる業か…」等々、パワーワード満載の第20話だけでも読んでいただきたいです。

さて、内容とは別に、2点、気になる箇所がありました。

ひとつは「精神疾患」という言葉及び関連した表現についてです。鬱病と統失(統合失調症)を同列に扱うのはやや違和感があります。後者はストレス等を原因としない疾患として認識されています。ひょっとするとモデルとなった大手メーカー内において普通の言い方なのかもしれませんが、そのあたり、やや世間一般に向けてご配慮をいただけたらと思います。

もうひとつは、簡体字の文字化けです。第15話以降、重要な要素として登場する企業名などでの文字化けが多発しています。カクヨムはUTF-8に対応しているはずなので、執筆にお使いのソフトの文字エンコードをUTF-8に設定して保存したテキストであれば大丈夫かと思います。それでも文字化けが発生するようであれば、フィクションですので、化けない文字に変更するという手段もご検討ください。

今回は内容的な点においても、ひとつだけよろしいでしょうか。例えば第1話の店員のような特に物語と関わりのない描写は減らしたほうがより疾走感が生まれるとは思いませんか。地の文や会話での説明が多いのも同様です。後々重要になる説明もあるので難しいところですが、大きな物語の流れの中では惜しくとも「捨てる」ことで、密度の高い締まった話になるように感じました。余計なお世話であればすみません。