第95話 寒い夜には

こんな寒い夜は

お気に入りの毛布にくるまって

暖かいココアを飲みながら

ほんの少し先を思い浮かべてみる


ふかふかのソファの上

そっと目を閉じればまぶたに残る

淡い光の残像に身を委ね

その先へと視線を向ければ


薄いピンク色した鳥が

くちばしで茶色の扉を引っ張って

開かれた外の世界

細く長い道は輝いて


ふわふわの足下踏みしめ

その先へと一歩踏み出す

冬の寒さがが見せるこの夢を

本当のものにするために

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