第69話 ファンタジー

竜のウロコを1枚手に取り

太陽にかざしてみれば

七色のキラキラが反射して

おとぎ話があふれだす


そこで僕はピカピカの剣を

うやうやしく捧げ持ち

編み上げのブーツをはいて

錆びた城の扉を開けた


咲いては散る金のバラ

昼間にまたたく白い星 

壊れることないシャボン玉 

ここではあり得ないことなんてないなら


まわり続ける丸い虹

空からこぼれるキャンディのしずく

両手で受け止めながら僕は

野良猫の独り言を聞く

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