第68話 黄色い朝
ぼんやり浮かぶ白い雲
セイタカアワダチソウの群れ
水面に映り込む線路が
ゆらゆらと風に揺れて
モノクロだった視界に
鮮やかな黄色が散らばり
どこかうつろだった影に
かすかな光が差す
流れ込んでくる電車の音が
背中の方から迫ってきて
ゆるい歩みを繰り返す
この体を追い越した
その一瞬の出来事が
とてつもなく哀しく思えて
ただそこにある花を見る
10月の黄色い朝
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます