第7話 暗闇迷子

不意にはずむ肩先

渇いたくちびる

目覚めた暗闇の中

あてもなくもがいて


くらりまわる視界に

震える指先

冷えていく体が

無自覚に求める


逃れ逃れ探した

続くはずの未来を

求めればなおさら

この手をすり抜ける


無力な迷子みたいに

泣くこともできずに

白く霞む意識が

あてもなく彷徨う

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