「楽しくお仕事 in 異世界」中編コンテストの考察
皆さんおはようございます、あさかんです。一度はコンテストの考察を独立させましたが今日からはこのエッセイで書かせて頂きます(エッセイのネタ確保のため笑)
さて、まずはおなじみコンテスト情報から。
【コンテスト情報】
選考委員:カドカワBOOKS編集部
ジャンル:異世界ファンタジー
文字数:応募期間終了時点までに本文が2万文字以上6万字以下
応募受付期間:2022年9月1日〜 10月16日
読者選考期間:なし
最終選考対象作品発表:2023年1月頃
最終選考結果発表:2023年2月頃
優秀賞:賞金10万円+書籍化努力(若干名)
(完結・未完は問わないが完結したならば完結にチェックを入れること)
コンテストの傾向といたしましては、過去に似たような条件の「戦うイケメン」中編コンテストを実施、既に結果が出ておりますのでそれを参考にしてみます。
応募総数702に対して優秀賞が4と受賞倍率的にはそこそこで『今から書き始めて応募したい』&『書籍化を目指す』作者様にとってはもってこいのコンテストではないでしょうか。
10万字以上の長編となれば、学生、社会人、どちらにせよ空いた時間にコツコツと書いたとしても、余程書き慣れた人でなければ半年、少なくとも3ヶ月ほどは要するかと存じます。
それに対して2万字~6万字、間をとって4万字程度と考えれば、真面目にコツコツ取り組むとすれば今から書き始めたとしても十分に応募期間に間に合います。
次に応募条件と致しましてテーマはその名の通り『楽しくお仕事 in 異世界』です。
『薬師、ごはん屋、お菓子職人、カフェ経営、美容部員、農家、官吏、鍛冶師、錬金術師、メイド、獣医、医者、保育士、仕立屋、宝石職人、魔導具師、教師、研究員、司書……。それぞれのスキルを生かし、異世界で楽しく活躍する主人公のお話をもっとたくさん読んでみたい!』
応募条項にもありますように、異世界で楽しく仕事をする主人公がテーマとなっており、皆さんの中で気になるポイントは『異世界転移・転生』もアリなのか?という部分でしょうか。
飽く迄も私の考察ですが、間違いなくアリです。物語の舞台が『異世界』且つ主なテーマが『仕事』であれば問題ないでしょう。
しかし、『異世界転移・転生モノ』が選考に有利になるかどうかは全く話が異なります。絶対に不利になるとは言えませんが、話の持って行き方には気を付けた方が良い部分があります。
何故かと言うと、このコンテストが6万字以下の中編だからです。6万字以下で一々現代から異世界への転生・転移の流れから右も左も解らない主人公の様子まで書いていたら、編集部が求めている『仕事の楽しさ』が描けないからです。
ですので、どうしても『異世界転移・転生』をしたければあくまでも『そういう設定』と流しておいて『主人公がその町に馴染んで仕事が定着した後』から書き始める必要があると言えます。その上で『現代の知識を仕事に生かす』『現代との違い』を面白く表現できるならば、逆に『完全異世界ファンタジー』より有利に働くかもしれません。
次に皆さんが気になる点は、と言えば『完結させた方が良いの?』があるでしょう。これは漫画の読み切りのような感じで、小さい起承転結を盛り込んで一旦は完結にさせられるような形で応募するのが好ましいと言えます。それは作者に綺麗な形で書き切ることが出来るかどうかの構成力の証明にもなりますし、『条件が6万字以下だから序章だけを書いてみた』というのは決して中編作品とは呼べません。
しかし、優秀賞の注意書きにあるように『※受賞作品には担当編集者が付き、長編化が可能かをご相談の上でKADOKAWA より書籍として出版することを目指します』応募した中編作品を少なくとも文庫本1冊以上の長編に出来なければ書籍化は難しいので、6万字以内の中編で綺麗な形で終わらせながらも、その先が続くような物語が最適と言えます。
先も言ったように、人気漫画のワンピースなどの超長編連載漫画も集英社への応募時は一話読み切りで作成していて、それも現在でも販売されていて読むことができますので、参考にすれば編集部の望む長編作品の短編化、中編化が解ると思います。
公式の注意書きに応募受付終了時点で2万字~6万字の規定に満たしていれば選考の対象となると書いており、その後の更新についてのことが色々書いてありますが、概ね私が感じたのは、やはり『2万字~6万字の中編作品として応募して欲しい』から、その後、文字数に大幅な加筆があった場合ランキングに影響するかもよ、と釘をさしているのだと思いました。
今回のコンテストは大勢の方が書きやすいテーマとなっておりますので、応募総数も間違いなく1000を超えるでしょう。恐らく2000前後で落ち着くかと存じますが、その分、クオリティの高い作品が多いと受賞数も間違いなく増えますので皆さん今回のコンテストに応募してみては如何でしょうか。
ちなみに、私もずっと前に書き散らしていた異世界医療モノの『プリースト~毒払いの英雄たち~』が異世界の病院が舞台でそこで解毒の仕事をする人々に焦点を当てた作品ですので、ちょうどコンテストのテーマにピッタリということで応募してみようかと検討中デス。
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