サブキャラを妥協してはいけないことについての考察

 皆さんおはようございます、あさかんです。


 今回はサブキャラについて少し考察してみたいと思います。


 基本的に物語を書こうとすると、ある程度プロットを練ったり、事前に頭の中で『こんな話が書きたい』と前準備をすると思うのですが、概ね主人公やヒロインの事を中心に考えていると思います。


 主人公やヒロインは物語の肝でありますから、もし『こういうキャラが流行っているからこんな主人公やヒロインにしたい』と思っていても、主人公やヒロインの改変は物語の主軸に関わって来る意味合いから、簡単には変更できません。


 ですので、今回はサブキャラの重要性についてお話させて頂きたいと思います。


 例えば、アニメでも大ヒットした大人気漫画『ブラック・ラグーン』ではサブキャラで戦闘メイドが登場した回から一気に人気が上がったそうです。


 以前もお話ししたと思いますが『とある魔術のインデックス』ではメインヒロインよりサブヒロインが人気を博して、サブヒロインを主人公にした外伝的ストーリ―である『とある科学のレールガン』方がメインより人気を博すという結果が出た例もあります。


 カクヨムの読み専の読者様の中でも紹介ページに『ツンデレものが読みたい』『一途な女の子の話が読みたい』などを記述されておられる方も多いですよね。


 それこそ『メイド』や『義妹』『義姉』『従姉妹』『女先輩』などはキャラ属性として人気がありますし、それらのキャラが登場するということが、タブや紹介文などからわかれば、興味がある読者ならばそれだけで取り敢えず読んでみようとなるかと存じます。


 サブキャラの重要性はそれだけではありません。


 例えば、普通は主人公の恋愛対象となるのはメインヒロインでありますが、『恋愛』が物語の主なテーマではなく、物語の特性上メインキャラの相方が恋愛対象となり得ない場合でも、サブキャラを恋人や想い人に設定すれば物語に多少なりともの恋愛要素をぶち込めます。


 物語の中期以降から主人公の恋人が登場して(登場したキャラと恋仲になって)その後メインキャラになった作品も多く存在します。これも『恋愛』が主なテーマではないから、『恋愛要素』はいらない、ではなくて、新たな要素が物語の新たな発展に結びつき、読者を飽きさせない工夫へと繋がります。


 『恋愛要素』だけではなく、元々は『バトルもの』ではなかったものがバトルものとして大きな躍進を遂げた作品も、その起点となったサブキャラの功績が大と言えます。


 つまり、総じていえば、サブキャラの存在ひとつで作品の人気を大きく左右するとも言えるのですね。


 これからどんな作品を書こうかなと考えておられる方は、是非サブキャラに焦点を当てて、物語を構築していくのも良いかと存じます。

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