プロの目から見た作品を構成する5つの要素を更に分析してみる
皆さんこんにちは、あさかんです。
昨日実際にプロの方の目で見て頂いた講評をいただき、早く新しい作品を書きたい!という気持ちで一杯です。ヤル気に満ちております!
が、せっかく講評頂いたということですので、少しでも多くそこから学び自分に落とし込んで行きたいと思います。そこで今回は物語を構成する5つの要素を講評会や他のコンテストの講評メッセージから分析していきます。
・作品のオリジナリティ
既存の作品には無いその作品だけが所有する持ち味ということでしょう。つまり如何に『こんな小説みたことねえや!』と思わせるような設定や世界観、ストーリー展開があるか否かですね。
コンテスト募集の特設メッセージでも必ずといって書かれているほどに重要なポイントですが、ひとつ気を付けなければならないのが、カクヨムコン3の異世界ファンタジー部門の講評でオリジナリティにこだわる作品が多かったが、それを面白さに繋げなければいけないと解釈できるメッセージがございました。
つまり、オリジナリティがあってもその設定が読者に興味を持たせられるようなものでなければエンターテイメントとして成立しないということでしょう。無理にオリジナルの設定だけに固執せず、王道的な面白さを織り交ぜて作品を作るのも一つの技術なのかな?と感じました。
・キャラクター
登場人物の個性や面白さ、差別化、定着度、共感できるかどなど。ラブコメなんかではキャラクター要素が全てだと仰る方もいるくらい重要な要素です。読者が好きになれるヒロインといったように、魅力ある人物が描ければ高いポイントになるでしょう。そして極論を言えば、その作品にずっぷりハマったファンはストーリーが無くともキャラ同士が会話しているだけで面白いと感じるくらい作品の中核を成すファクターでもあります。
特に文字だけで物語を表現する小説は似たような人ばかりで誰が誰だかわからない状態ですと、面白い云々以前に読むのに疲れリタイアしてしまいます。○○が言ったという表記がなくとも口調だけで判別できるくらいのキャラ設定が望ましいでしょう。そしてキャラも心を持った生き物ですので、弱気な人が不自然に強気になったり、読み手にブレていると感じさせるような行動を取らせると一気に冷めてしまうこともあります。
作品中に明記していなくともそれぞれのキャラクターの行動原理を常に念頭に置いて作品作りを行う必要があると考えます。
・ストーリー
言わずもがなですね。物語の基本中の基本要素。起承転結がしっかりしているか、展開に起伏があるか、作品の主目的きちんと描かれていてそれが主軸となっているかなどが評価のポイントですね。
コンテストの講評で物語が『冗長』や『平坦』などと指摘を受けるのはそのあたりがきちんと機能していないことが要因と考えられます。特にWEB小説は飽きられたら終わりな部分がありますので物語全体を通した大きな起承転結の中にこまめなエピソードごとの起承転結を織り交ぜていくのも有効な手段ではないでしょうか。
・世界観
テンプレ作品が増えるにつれて重視しない人が目立つ要素。つまり例えば異世界ものでも同じような作品を読んでいる人は地の文で表現しなくとも『ダンジョン』というだけで大体は想像がつくでしょう。
しかし、初めてそのジャンルに触れる読者にはそれがどういった世界なのか全くわかりません。主人公の目に映る情景や感じるものを如何に読者に伝えられるかが重要だと考えます。更には主人公が居る場所だけでなくそこに関わる人や物がどう機能して、どういう影響を受けているかなど、幅広い視点で読者にその世界を見せてあげられるかどうかもポイントとなるでしょう。
ですが、世界観の表現で難しいのがそれにこだわって文字数を割き過ぎると基本であるメインのストーリーが薄くなってしまうので、極端に言えばRPGゲームの説明書みたいになってしまう危険性もあります。ストーリーの進行に合わせてそれを極力阻害しないような世界観の表現が必要ではないでしょうか。
・文章力
基本的な国語能力。読者に解り易く伝えるのは勿論のこと、記号の使い方や、表記の方法などもこの評価のポイントでしょう。講評では長い会話文が多いとか、短文が多くメリハリがないとか、説明的になっているとか、同じような文末が多いなどという指摘が見られました。
地の文が3人称ですとどうしても客観的な説明が多くなりがちで、気がつけば『~あった』『~した』のような過去系の文末ばかりになる可能性も高いですので、初心者の方は心情を表現できる1人称の方が書きやすいと思います。
今回は物語を構成する5つの要素の私なりに分析をしてみましたが、恥ずかしながら私自身も初心者ですので、皆さんのお考えを是非聞かせて頂きたいと存じます。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます