生々しさはオリジナリティを生む


 皆さんこんばんは、あさかんです。


 私は以前、オリジナリティに固執するのは読者層を狭めるデメリットが強くあまりお勧めしないということを幾度か書きました。


 それは、奇抜過ぎる設定ばかりへオリジナリティを求める部分にあります。


 そこで、今回は物語設定の有無によらず、ストーリーの流れの中にオリジナリティを出す考察をしたいと思います。



 『現実は小説よりも奇なり』という言葉がありますように、リアルという生々しさはある種のテンプレ化したフィクションの小説より斬新さを感じさせます。


 物語構成の基本と言えば、主人公サイドは正義、敵は悪、ピンチは周到に準備されていて、それはハッピーエンドを迎えるための出来レース。


 つまりお決まりのパターンですよね。


 しかし、実際の現実は、恋人であれ味方であれ友人であれ、良い所があれば悪いところもあるでしょう。


 敵サイドだって完全な悪ってわけじゃない。

 

 彼らのなかにも友情があったり、主人公以外に対しては凄くいい奴かもしれない。


 敵集団の中にも主人公に個人的な怨みでもなければ、ひょんなところで意気投合する奴がひとりくらいはいてもおかしくないですし。


 そんな生々しさの中にオリジナリティが隠れているような気がします。


 確かに、予定調和がなければ物語として成立しにくくなりますので、実際にアレコレやってしまうと、例えば今から主人公が全力でぶつかろうとしている相手に『お前結構いいところあるな』的な絡みを入れたとして、ぶっちゃけ今その流れ必要があるか?ってなると思います。


 絶体絶命のピンチなときに全然関係ないLINEの着信がピロリンって入ってしまうと、ムードもへったくれもないでしょう。



 でも、そんなリアルな生々しさを入れつつ物語として調和させることが出来たら、きっとそれはオリジナリティとして強力な武器になると私は思います。


 目新しさに挑戦したい方は、既定路線のなかに『実際だったらこういうこともあるかもしれない』と少しづつでも物語に変化を加えてみてはいかがでしょうか。


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