商業作品にまつわる色々なこと
皆さんこんにちはあさかんです。
生涯初の商業作品の複数話に渡る2作目もなんとかかんとかUPできそうな目処がたってきました。
今回は初めて商業作品に携わらせていただいたことで気がついた趣味作品と商業作品との違いなどをお伝えしたくこのタイトルで書かせていただきます。
まず、私が今現在お仕事させて頂いているところは出版社ではなく小説アプリの企業です。
このタイトルで書かせていただくと、どうしても愚痴っぽい部分も出て来ると思いますので、まず初めに私の担当してくださっている編集の方はとても良い人ということを明記しておきますね。(エッセイに書くことは未承諾ですが、これで許してもらえるかな?)
小説アプリ作家の一番のメリットはリスクが少ないことでしょう。
基本的には一話単位で推敲し、稿了の時点で執筆料が発生いたしますので、毎月書いていれば毎月収入が発生します。
出版の場合は一冊分を書き終えてGOサインの後に発行部数に対してまとまった印税を受け取れるかと思いますので、そこが大きな違いでしょうか。
リスクが少ないというのは、出版は無事に10万字以上(恐らく?)書き切った上にそれに対してOKを頂かなければ全て水の泡に化すと思うのですが、私のやらせて頂いている小説アプリはいつ行き詰っても、とりあえず書いた分だけは必ず執筆料が貰えているという部分ですね。(行き詰って執筆を放置していれば今後仕事を頂けなくなるでしょうけどww)
では、商業作品と趣味作品との違いはなんでしょうか?
最大の違いは完全には自分の思う通り書けないということです。
いやはや、コレを書いてしまえば愚痴に聞こえますのでもう一度言っておきますね。
私の担当していただいている編集の方はとても良い方です。ですので改稿依頼があった場合でも、私が「この記述はこういう意味があって作品的にとても大事なので変更するのは難しいです」と言えばすんなり認めてくれるほどの優しい方です。
しかし、私自身がこの仕事を受けた時に自分の中で決めたことがあるのです。
それは、クライアントから依頼されたことは出来る限り実行するということです。
無名かつ、実績もなく、ただ『~長い経緯』を読んでいただき、それに共感していただけたというだけで私に声を掛けて貰えた恩がありますので、どんな無茶振りでもどんな依頼でも受けてみせます(私の文章に価値があればの話ですが……)という誓いを立てました。
私は昔から不器用ながら武士のような義理人情を大切にしている人間なのでww
今のところそれほど大きな改稿依頼はないのですが、それでも練ったプロットを大幅に変更しなくてはいけないくらいのことはありました。
もし、今後も仕事を続けさせて頂けるとすれば、いずれは『ヒロインの性格を変えて』などの改稿も出て来るかもしれません。
もし、『~長い経緯』が商業作品だったとして、ヒロインの性格を変えるという改稿依頼ならあの大人しい恭子を天真爛漫なヒロインに変更するということですよね。
うわぁ……無理だなぁ。
もはやそれは私が描いていた『~長い経緯』では無いなぁ……
つまり、商業作品とは基本的に『求められた材料でより面白い作品を書く』ということを念頭に入れておかねばいけないかもしれません。
ですので、他の方がこれからどんな形でも商業作品を書かかれることがありましたら、プロットを練る際はガチガチに固めるのではなく、変更が自由に効く屋台骨な感じに作っておいた方が良いかと存じます。
後、しょうもないところで突っぱねるのも余り良くないと思いますね。
細かい言葉回しなどの指摘もありますので、自分なりの思いがあって書いた文章でも変更後にそれほど違和感や影響がないのなら素直に変更した方が良いでしょう。
何故なら、編集の方とは一番最初の読者だからです。
自分の書いた文章に狙いや意味があったとしても、それが読者に伝わらないだろうから変更依頼が来るのです。
ネットで検索していて趣味作家から商業作家になった方と編集の方とのトラブルを以前からよく目にしていました。
それを粗方読んだときに思ったのは、どうしても趣味作家は自由に自分の思いのままに小説をアップできるので、自小説に対して総じて思い入れが強すぎるのでしょうね。
趣味小説は自分の子、商業作品は他人の子くらいの認識でいるのがちょうど良いかもしれません。
小説業界は本やネットも含めかなり盛んになっていますので、その数だけ商業作品を作る際のトラブルや悩みも多いかと思いますが、皆さんも商業作品を作る際はその前に一度心にとめておいて損はないかと思います。
商業作品とは『他人の子を育てる』ようなものであると。
あっ、ちなみに私はまだまだ経験も浅くトラブルとかは全然ございませんのであしからず!!
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