スマホゲームから学ぶWEB小説の現状
ふと、最近思うことがありました。
ヒットしたり流行る作品やそのジャンルには色んな力が働いているなぁと。
例えば、読者公式レビューやニコ動宣伝にしても誰かが選定しているわけですし、ホラーに力を入れたかったらコンテストを開けば作品数が増え読者も自然とそこへ誘導されますよね。
逆もまた然りです。
余り注目させたくなければ、何かしら理由をつけてランキングから除外させることも不可能ではありません。
結局のところ運営、読み手市場、書き手たちのそれらは、まさにそのジレンマのなかでじれったく足掻いている部分も結構あるかと思います。
肉厚の設定で深く壮大な物語を書きたくても、読み手はもっと気軽でスッと読める作品を欲していたり、異世界ファンタジー以外を流行らせたくて、運営が他ジャンルに力を入れたり、それでも結局異世界一強を変えられなかったりしていますよね。
なんかこれ、どっかで感じたものに似てるなって思ったんです。
そうです、ゲーム市場でした。
昔はゲームと言えば家庭用TVゲーム機が主体でしたが、今ではそのほとんどがスマホアプリなどにシフトしています。
開発者が綺麗なCGとボリュームに力と資金を注いで超大作を専用ゲーム機で販売しても、その数分の一程度の開発費と製作期間で作られたドット絵のスマホアプリにいとも簡単に収入で負けてしまうのが現状です。
つまり、これは『空いた時間で気軽に遊びたい』という市場のニーズに製作者側の思いがマッチしていないというわかり易い例だと思います。
クリエイターとして今まで見たこともない壮大なスケールで美しい世界を駆け巡るそんな作品を手掛けたい、その為にその道を選んだ人もたくさんいるでしょう。
でも、現実は元受けから指示された内容のものを低予算と短い期間で作成を強いられる苦い思いをしている人がほとんどなのだと思います。
ただ、上記の例ではゲーム業界の人間として『売れるものを作れ』と指示されている過程でその人は『ヒットする』条件を知っています。
しかしカクヨムで趣味で小説を書いている人には、それを強要されることもない反面『なぜ読まれないのか』という答えも見つけにくいのではないでしょうか。
昔は一般文芸が当たり前だった小説市場もライトノベルというジャンルが確立されて、WEB小説が徐々に浸透してきている中でより手軽に読みやすい作品が求められてきております。
『読まれる』作品にするのであれば、ストーリーの軸や設定はそのままにしても、短いスパンで多数の起承転結を入れたり、状況描写や心理描写をある程度会話文に入れ込んで読みやすく改訂したりと、色々工夫してみる必要があるかもしれませんね。
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