読まれないからと書くのを止めてしまう前に

 

 以前に執筆とUPだけをする「書いたから読め」の「カクヨメ」では自作品を読んでもらえないと申しましたが、今回はそのことを深く追及していきたいと思います。


 正直言いますと、その作品が面白いものであれば一度軌道に乗せることができると「カクヨメ」でも自然とPVやフォロー、★が増えて行きます。


 読者さんのレビューや口コミから勝手にその作品が広まっていくからです。



 では、作品が面白いと無条件でそうなるのか?といえばそうとは言えません。むしろ「カクヨメ」では埋もれてしまう可能性が高いです。


 それを裏付けるものが現状にはいくつかあります。



 まずは公式連載です。


 元々ファンが付いているような作品はPVも上がっているのですが、中には殆ど読まれていないようなものもあります。


 公式連載であることから、内容の面白さは編集部のお墨付きであることは間違いないのにも関わらず余り読まれていないものがあるのです。


 連載から半年以上たっていて、10以上のエピソードがあるにも関わらず総PVが1万を超えていないのも存在します。


 そこから考えると、『この作品は面白いんだから、載せときゃ勝手に伸びるだろ』は全く通用しないのがわかると思います。



 そして、書籍化作品を別タイトルで続編をUPしても思うように伸びないところにもその要素が伺えます。


 結局のところ面白い作品であっても『その作品が周知されない以上、その存在に気づかれない』という実に当たり前のことなんです。



 このことから何が言いたいかと申しますと、決して『読まれない』のは『面白くないから』ではないということなのです。


 

 では、「カクヨメ」にならない為に何ができるのか?そこを考えて行きたいと思います。


 賛否両論かと思いますが、頂いたコメントにはきちんと返信したり、レビューにお礼を言ったりすることもひとつの大事な要素だと思います。


 そして、応援頂いた方が作品をUPしているのであればそれを読んでみるなどもいいでしょう。


 無論、それが元に相互レビューになってしまうなどという問題視される要因にもなりかねないのですが、その作品が『面白かったのでレビューした』分には全く問題ありません。


 しかし、レビュー目的で『読んでみたけど、あちらがレビューしてくれないので、こっちもレビューしない』とかになると完全に『ヨムヨメ』なのでそれは絶対にやめましょう。


 つまり、カクヨムは商店街みたいなものです。適切な交流を心掛けてお隣やお向かいの書き手さんたちと共に盛り上げていって多くの読み手の方を呼び込むことが重要なのではないでしょうか。


 

 後はツイッター宣伝という方法もあります。


 カクヨムは仕様上においてツイッターとリンクされているので、運営サイドでも推奨していることかと思います。


 他の方のレビューをみても『ツイッターで見て興味がわいて読んでみた』というのも結構ありますし、効果は確実にあるでしょう。


 もちろん、『過度な宣伝はしたくない』と思われる方もいますし、それが間違っているとも思いません。


 しかし、『他作者と馴れ合うのも嫌だ』『自分から宣伝もしたくない』という状態で『なんで自作品は読んでもらえないのか!』という方が居るとしたら、正直WEB小説に向いていないのかと思います。


 確かに、編集推薦枠で拾い上げられたり公式レビューで挙げられたりする中で、そのような方の作品が伸びていくこともありますけれど、それに引っかかる可能性が限りなく低いことと、その時までモチベーションを保って書き続けられるのかというところだと思います。


 

 結論を言いますと、WEB小説の大半は趣味で書いているものが多いです。


 書いて楽しい、読んで楽しい、読んでもらって更に嬉しい。

 

 これこそがWEB小説の原理だと思いますので、読まれないからと書くのを止めてしまう前に、適切な交流や宣伝をしてみてはいかがでしょうか?



 ちなみに先に例えたカクヨムオンリーが商店街だとすると、な●うさんから経由のビックタイトル作品群はさしづめ商店街の近くにできた大型総合スーパーといったところでしょうか(笑)

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