猫にまつわるエトセトラ

第1話

　昔々の言い伝え。

　動物好きな全能神、猫のすみかに舞い降りた。恩恵欲しいと沢山の猫種が近くに集まった。ロシアンブルーにスフィンクス、マンチカンやらメインクーン。

　多くの猫に囲まれて口の端ほころぶ全能神。ことほぎ言おうと見渡せば、三毛猫だけが無関心。全能神には目もくれず、メス猫オスを待っている。

　カチンときた神りうりうと唇噛みしめ悔しがる。ごほんと一つ咳払い。声を張りあげのたまった。

　　流れる毛並み美しく

　　瞳は生ける宝石で

　　鳴き声心をとろかせる

　　清き心の

(w´ω`w) ♡♥♡♥にゃぁぁーん♡♥♡♥

　続ける言葉が真っ二つ。

　流石の神も呆れはて、それから感情わいてきた。

　りうりうりうが強くなる。嵐のように強くなる。

　ついに爆発。三毛猫を押さえて耳元ささやいた。この猫だけを目標に呪いの言葉を言い放つ。

　　お前の種族はとこしえに男がいない猫種となれよ

　それから今に至るまで三毛猫オスは消え失せぬ。