名のない悪魔

@shuta118

第1話

「あいつら絶対に殺してやる…」







「ルミア朝ごはん出来たわよー」

「今行くよ母さん」




「じゃあ行ってきます!」

「がんばるんだぞルミア」

「うん!父さん」

「頑張って来てねルミア」

「お兄ちゃん頑張って来てね!」

「ああでっかい獲物を取ってくるよ!」

「来おつけて来るんだぞ」

「分かってるって父さん」

「じゃあ行って来るよ」




僕は今日初めて一人で狩に行く。

僕が住んでいる村はとても貧しくて明日の食べ物にも困っている。だから村の子供は小さい頃から狩の練習をされられる。14歳になると一人でかりにいく事が認められるのだ。

「よして今日はいっぱい獲物を取って皆んなを喜ばせてやろう!」

「おっ早速山うさぎ発見」

「シュッ!」

14歳にしてはとても見事な弓使いで10メートルほど先の山うさぎを捕まえた。




「よし今日はそろそろ帰るか」

これだけたくさんの獲物が捕れたんだきっと皆んな喜んでくれるなー!

「ん?」

あと20分ほどで着く距離まで来た時に少し村の方から煙が上がっていた。

そしてあと数分で村に着く頃になにが悲鳴のようなものが聞こえた気がした。

「っ!」

明らかになにかがおかしい

村でなにかあったんだ急いで帰らないと!



「え?…」

「嘘だろ?…」

僕が住んでいた村だった場所は崩れた家と生臭い血の匂いで染まっていた。

「ヂュッ」

「ああああああっ!!」

気づくと僕の左腕は付いていなかった。

何で 何で なにがあったんだ??

「ほーまだ生きている奴が居るとはな」

目の前に立っていた人物を見て僕ば絶句した。

「アーシャ様?…」

「あーそーだアーシャだ」

「何で?…」

「まあ特に理由はないがなこんな村潰れても誰も困らまい。」

「え?…」

アーシャ様の後ろには勇者様達がそう揃いしていた。

「勇者なんて面倒な事してるとストレスが溜まっちゃうんだよ」

「まあこんな小さな誰も知らないような村一つで王都を守ってやってるんだからむしろ有り難く思ってほしいよ。」

頭が真っ白だった。

僕は勇者とゆう存在に憧れていた。

でも実際には気晴らしで村を潰す?

そんな事が許されるのだろうか?

許される訳がない

「ふざけるな」

「殺してやる」

目の前の勇者どもは笑っていた

ふっ雑魚がまあいい気晴らしになったよじゃあ悪いけど君にも死んでもらうよ」

殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す

そう心に誓い僕は意識を手放した。




何処だ此処?

あーそうか僕は死んだんだ

あんなクズどもな僕は殺されたんだ

悔しい悔しい悔しい悔しい悔しい悔しい悔しい悔しい悔しい悔しい悔しい悔しい悔しい悔しい悔しい悔しい悔しい悔しい悔しい悔しい悔しい悔しい悔しい悔しい悔しい悔しい悔しい殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す

「力が欲しいか?」

ふとそんな声が聞こえた気がした

「欲しいあいつらを殺せる程の力が欲しい」

「ならこの力をお前に託そう」

「お前は誰だ?」

「悪いが時間が無いんだ。」

「あっ、」

そこで僕の意識は途切れた。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

名のない悪魔 @shuta118

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ