第16話 1年生議員勉強会

1年生議員勉強会ですが


二杯幹事長の案内で千石諸島に行きます


習国が領有権を主張し、領海侵犯を繰り返しいる、日本固有の領土、千石諸島です


1年生議員15人と秘書の女の子も連れて来なさいとのことで、うちらも参加します


二杯幹事長に気に入ってもらってるのはうれしいんですが、ちょっと複雑です



石垣島まで飛行機で行って、そこから海上保安庁の船で千石諸島の近くまで行きます


日本固有の領土ですが、上陸は出来ません、しません、習国への配慮だそうです


こんなところに配慮なんかいるんかな、それで調子に乗って来るんや



出航しましたが、波が高く船酔いで全員ダウンです、みんな戻していました


急に海上保安庁の方に緊張感が走ります、レーダーに小型船が映ってるようです


二杯幹事長「漁船なら追っ払え」


海上保安庁の方「小型の漁船と思われますが、確認はできていません」


海上保安庁の方「確認できました、小型漁船です、乗組員は確認できるので5名です」


二杯幹事長「小さな漁船だなあ、追っ払え」


海上保安庁の方「はい、わかりました」


気がついたのか、漁船が逃げ始めました


海上保安庁の方「領海を出るまで、追尾します」


海上保安庁の方「漁船が進路変更、こちらに向かって来ます」


二杯幹事長「なに、女の子もいるんで、安全にやってくれ、銃は使うな」


海上保安庁の方が日本語と習国語で、日本の領海です、すみやかに出ていきなさいって


マイクでいいますが、聞きません、どんどん近づいてきます


海上保安庁の方「すみやかに、停船しなさい」


海上保安庁の方「追突する可能性があります、みなさんは船内に避難してください」


緊急のサイレンが鳴ります


二杯幹事長が1番に逃げ込んで、窓から状況を見ています


すると、ドカンと何かぶつかったようなスゴイ音と衝撃です


あーちゃん「くそう、あいつら」とあーちゃんがデッキブラシを持って船に出ます


まーちゃんは救命ボートのオールをもって出ます


まーちゃん、あーちゃん「オラ。お前らかかってこんかい」「なめとんか」


ユリちゃんとゆかちんは影に隠れて見ています


太くんはうちらを止めに来ますが、もうブチ切れです


太くん「2人ともパンツ見えてるし」


二杯幹事長「わしだ、二杯だ、二杯が乗ってるんだぞ、あれだけ配慮してやってるんだぞ」


漁船がまた追突したときに漁師が1人海に落ちてしまいました


まーちゃん、あーちゃん「オラーお前らシバクぞ」


二杯幹事長「お前たち、二杯だぞ、うわー殺されるー辞めてくれ、助けてくれ」


まーちゃん、あーちゃん「あれ、落ちてもた・・あれ、お前ら逃げるんか、ほったらかしか」


海に落ちた漁師さんをほったらかしで船は逃げはじめました


海上保安庁の方「恐らく引き返して来て、救助、攻撃の可能性があります、武器は持っていないと


 思いますが、注意してください」


まーちゃん「あれ、溺れてる?」


あーちゃん「漁師のくせに、泳げんのかい」


まーちゃん「Uターンして下さい、助けてやらなあかんやろ」


二杯幹事長「そんなヤツほっとけ、撤収、殺されるぞ、撤収、逃げるぞ」


太くん「私が責任を取ります、救助しましょう」


海上保安庁の方「はい、わかりました」


まーちゃん「ヤバイで、溺れてる」


あーちゃんが船から飛び込んで泳いでいきます


心配した他の方も船の出て来ます、溺れた漁師さんは浮いたり沈んだりして


あまり動きが無いようです、やっとあーちゃんが救助し船の方に泳いで来ます


救助用の浮輪で船に上げようとしますが、もう意識がありません


浮輪を通して身体をロープで縛ってあげましたが意識がありません


ゆかちんが脈を取って、瞳孔を見ます


あーちゃんもやっと船に上がって来ました


ゆかちん「心配停止です、心臓マッサージします」


二杯幹事長「もう、死んでるやろ」


ゆかちん「二杯幹事長ちょっと、パンツ下ろして下さい」


二杯幹事長「え、わしが、い、いいのか」


ゆかちん「うち違うわ、患者や」


二杯幹事長「こんな汚いパンツを、なんでわしが・・・」


下半身を裸にすると、ゆかちんが漁師さんの肛門を見ます


ゆかちん「心配停止ですが、まだ命はあります、人工呼吸器お願いします」


え、ってみんなで目を合わせる


あーちゃん「うちは、もう無理」


みんなが、まーちゃんの方を見る


まーちゃん「ファーストキスは好きな人と・・・」


ユリちゃん「何がファーストキスなんや」


二杯幹事長「それは可哀想だ、高橋くんキミの出番だぞ」


太くん「わ、私ですかやり方が・・・」


ゆかちん「私が教えます、早くやって下さい」


ゆかちんがアゴを上げ鼻をつまんでスタンバイしていますが、太くんは少し躊躇しています


覚悟を決め顔を近づけると、いきなりゲーオエー漁師さんの顔に戻してしまいました


二杯幹事長「キミは何をやってるんだ」


太くん「すみません船酔いがひどくて」


ゆかちん「マジで早くしないと・・・二杯幹事長お願いします」


二杯幹事長「なんでわしが・・・」


ゆかちん「助けてあげたら、習国から感謝されますよ」


二杯幹事長「よし、わしが助けよう」


二杯幹事長が顔を近づけますが


二杯幹事長「この高橋くんのゲロを何とかしろ」


海水で洗い流します


二杯幹事長が顔を近づけると、また漁師さんの顔にオエーゲー


全員「またか」


二杯幹事長「わしも船酔いでムリや」


海上保安庁の方「あのー・・・こんなのありますけど」人工呼吸器を持って来ました


全員「はよ出せよ」


人工呼吸器のお陰で漁師さんが意識を戻しましたが、女の子に囲まれ


下半身露出しているのにびっくりして、恥ずかしそうにパンツをはいていました


二杯幹事長「わしが、助けてやったぞ、わしの名前は二杯だ、知ってるか」


あーちゃん「顔にゲロ吐いただけやないか」


漁師さん「二杯?知らない」


二杯幹事長「新聞やニュース見ないのか、帰ったら二杯に助けてもらったというんだぞ」


まーちゃん「ほんまは、この子やで、ゆかちんが人工呼吸して助かったんやで」


漁師さんは、恥ずかしそうに「ありとう、あなたたちは優しい感謝します」


それから漁師さんはニタニタしてゆかちんに引っ付いています


ゆかちん「もーまーちゃんがそんなこというから、離れへん」


海上保安庁の方「先程の漁船が停船しましたが、船体が傾いています」


二杯幹事長「ボロの船で体当たりするからや」


漁師さん(習国語ですが日本語で書きます)「助けてやって下さい」


二杯幹事長「お前のことは、ほったらかしで逃げたやつだぞ」


漁師さん「みんな家族がいます、心配しています、私だけ帰るのは」


二杯幹事長「武器は持っているのか」


漁師さん「持ってないです、助けて下さい」


二杯幹事長「人工呼吸器もあるから助けに行こう」


二杯幹事長の問題はそこかい



半分沈んだ船の上から手を振って救助を求めています


なんとか間に合い、縄はしごを投げて救助しました、全員で6人でした

















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世界の まーちゃん @matyan

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