Incident~港太視点~
買い物を済ませ 僕は家に戻る
肉が安かったから今日は焼肉だ
さっそく家に帰ろう
水ももう僕の家についてることだろう
確か合鍵も持たせてなかったから家の前で待ってるはず・・・
急いで帰らないと・・・!
~玄関前~
玄関の前に行くと無言になる
目の前には水が血まみれで僕の家のドアの前で倒れているから
「水・・・なんの冗談?」
「あはは びっくりさせようとしてよー!」
いつもの笑顔で水は立ち上がる
「僕は小1からこの世界にいるんだよ? それぐらいじゃびっくりしないよ」
「ごめんごめん!」
鍵を開けて僕は水に聞く
「誰にやられたのさ 水の能力じゃそんなやられないだろう?」
「反逆者だよ」
反逆者
この世界の危険分子
「まぁ俺ら半不死身だし 殺されたって死なねーし痛みもないんだけどさ」
「まぁ慣れるまでは時間かかるよね」
この世界の僕たちは怪我をしても痛みを感じない
うーん・・・ゾンビってこんな感じなのかな
でもゾンビって傷とか再生できたっけ・・・?
詳しく知らないんだよなぁ・・・ホラー系苦手だし・・・
僕たちは怪我をしてもすぐ再生してしまう
なのか病気で死んだ人には新鮮な感じでこの世界を送ってるらしい
でもこの再生というのが慣れないもので
僕は育ててくれた天使に悪いことしたら殺されてたのでこの状態というのはすぐに慣れた
家に入るとすぐ横に鉄板がある そこに手を置けば電気が流れ
その鉄板から垂れてる腕輪を付ける
これで定期的に電気を送る
電気が能力の僕だからできること
これを考えた人はすごいと思うけど・・
他の料金がかからないようにオール電化
飢えて死なないとはいえ やっぱり人間らしい生活を送りたいのだ
「今日の晩御飯はなんだー?」
「肉安かったから焼肉だよ その雨にシャワーでも浴びてきなよ はいバスタオル」
「サンキュー!」
と水はお風呂の方に行く
今のうちに準備しないとなー
~次の日~
「いやーこーたー ありがとなー」
「ううん まぁ料理とか 色々お世話になってるし」
水って料理すんごく上手いだよね・・・だからたまに習ったりしてる
ん? なんか携帯が鳴ってるような・・・・
「・・・?生徒会長からだ」
「俺もだー」
どうやら水にも来たようだ
内容は・・・
「HRが終わりしだい 生徒会室」
だけだった
~生徒会室~
HRが終わり 生徒会室に僕たちは向かった
ドアを開けると会長がいる
「来たわね」
「あの・・・会長・・一体・・」
そう言いかけると
「おー!お前たちが新しい役員か!?」
「男!? 可愛い!?」
「落ち着きなさいよ あんたたち」
と会長の重い一言で飛び出した二人は黙る
「かいちょーこの人たち誰ですかー? 美しいお姉さん 俺は 考初 水重といいます」
早速ナンパを始めたよこいつ・・・
「美しいなんて照れるわぁ」
女の人は体をくねくねとさせながら照れていた
「磁怪君 考初君 この2人はこの世界の神と死神よ」
「「え!?」」
びびびびびっくりした!
まさかこの世界にいるあいだに神と死神に会えるなんて!
「俺が神の風神 空矢(ふうじん くうし)だ!」
「死神の漠 利樹卯(ばく りじゅう)よ」
「で 空矢 利樹卯 この二人が新しい役員よ」
「副会長職についてる 磁怪 港太です」
「改めて書記の考初 水重っす!」
「いやー まだこの世界にいるときに神と死神に会えるなんてなー」
「でもなんでここに神と死神がいるんですか・・・?」
「えぇ・・・昨日反逆者達に襲われてね・・・その時に助けてもらったのよ」
会長まで・・・水も襲われたって言ってたし・・・・最近過激になってきたな・・・
「ふぅん・・・港太くん 港太くん」
とジリジリ漠さんがよってくる
「な・・・なんですか・・・」
「今日は私とねnっ!?」
後ろから会長の蹴りが炸裂した
「私の目が黒いうちはそんなことさせないわよ 利樹卯」
「山吹ひどいわぁ~」
あ・・・危ないところだった・・・
あ・・・そういえば
「会長ってお二人と知り合いだったんですか?」
「えぇ 私がこの世界に来た時にアレコレ教えてくれたのが当時悪魔だった利樹卯 一緒にいたのが空矢なの」
なるほど・・・それでこんな仲いいんだねー
僕も育ててくれた天使の人とは連絡とってるし・・・
水はたしか悪魔だったけ?
「俺の名前 空に矢って書くけど『くうや』って呼ぶなよ!『くうし』だからなー!」
「くうやって言ったら某二次小説の4作目の主人公になっちゃうものねぇ」
なんの話をしてるんだろう・・・?
「くうやって読んだら負けだからなー!」
テンション高いなぁ・・・
僕はそういうテンションにはついていけないんだけど・・・
「おー!!」
どうやら水はこのテンションに呑まれたみたいだ
「ねぇ 磁怪くん」
「なんですか? 会長」
3人が盛り上がってる中で 会長が聞いてきた
「磁怪くん・・・気が滅入ると思うけどあなた何で死んでしまったの?」
「交通事故ですよ 小さい子供にありがちな ボールを追いかけて 道路に出て轢かれたんです」
言い訳をすれば あの頃の僕はしっかりしている方で
確認をしたんだ 車がこないことを
でもスピードを出した車が突然現れて・・・
正せばあの車が悪いけど ちゃんとみなかった僕のせいでもあるわけで・・・
「それって・・・」
「小1の頃ですよ ここにいるのは今年で9年になりますね」
現世で生きているよりこっちの方が長く生きてるんだなぁ・・・
だからこそ僕はこの状況に慣れてるのかもしれないけど・・・
「そっか・・・」
「か・・・会長は?」
「私?・・・私は中1の時に病気で・・・ね・・・となるとあなたの方がこの世界の先輩なのね」
「い・・・いやでも 僕 全く能力進化してないですし!」
全くね・・・9年もいて自分の周りしか電気発生させられないって・・・
「俺はな!世間で言う神隠しにあって死んだんだぜ! まぁ実際は誘拐されて誘拐されたところに台風が直撃してそれで死んだんだけどな! 神隠しにあった風神 空矢が死後の世界で風の能力で神になるってな!」
なんという出来過ぎだろう・・・
「私は地雷を踏んで死んじゃったのよ~」
「地雷・・・ですか? 生前自衛官か何かだったんですか?」
「いいえただの銃マニアの冒険家よ」
なるほどね・・・それで地雷で死んだと・・・
「それで私の能力は銃の大量生産なのー! 毎日囲まれて嬉しいわぁ」
それで死神に・・・悪いことしか極められない人っているからなぁ・・・
「そういう水重くんはー?」
「俺は何も面白くない転落事故ですよー! 能力は重力操作っす!」
と僕たちを浮かせる
「おー!これはなかなか面白いな!」
「一つだけを浮かせることも出来るんすよー コップだったり水だったり女の子のスカートだったり」
最後おい やるなよお前
「女の子のスカートは風でふわりがいいところだろう!」
「それもそうっすね!!」
風神さんが飲み込まれた・・・
「まぁ それ以上のことはわたしのいないところでやりましょうね?」
「そうだな 山吹に見られたら流石に死ぬかもな!」
「やっぱ会長ってそれだけ厳しんすか!」
はいはいそろそろ 落ち着こうよ・・
「そういえば・・・・」
と会長が言い出す
「反逆者の目的 昔から変わらないの?」
「みたいね 変わりもせずに外の世界に行きたいだそうよ」
・・・・
外の世界に行きたい・・・か・・・
この世界のどこかに 外の世界の様子がみれて しかもいける場所があるらしい
基本的には現世に未練を持った人が反逆者になってるから
そこを目指してる人が多いんだ それでいつの間にか そこに出入りするのは禁止になった
という歴史を教えてもらった記憶がある 姫夏さん以外の・・・誰かに・・・
忘れちゃったけどね・・・誰だったか・・・
でも もし・・・もしいけるなら・・・
僕は現世で謝らなきゃいけない人がいるんだ・・・・
アフターデット 港龍香 @minatoRK
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
フォローしてこの作品の続きを読もう
ユーザー登録すれば作品や作者をフォローして、更新や新作情報を受け取れます。アフターデットの最新話を見逃さないよう今すぐカクヨムにユーザー登録しましょう。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
関連小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます