Encounter~山吹視点~

反逆者

それはこの世界における悪の組織

そんなことは確認しなくても解っているわ

さてどうしましょうか?

辞めてしまった副会長と書記・・・

その穴埋めをしなければいけないわ

でもこれは一番大変ね

今年は特に荒れそうだから早めに決めないといけないわ・・・

今日がバイト無くて良かったわ ゆっくり考えられる


あら・・・?

踏切の前に誰かいるわね

・・・遠いから見れないけれど・・・

4人・・・かしら

1人の男の子が3人の男に囲まれてるわね

その男の子は逃げ腰ねぇ・・・

さぁ 生徒会長としての出番ね


「情けないわね こんなときはすぐ攻撃よ」


私は男の子の肩に手を置いた


ふーん・・・「電気」か・・・

私の能力は人の能力を借りる能力

そして借りた能力は最大限に引き出せる!


「そこの女もだまって金わただだだだだ!!」


なんなく1人クリア

あら?


「あなた 面白い能力ね」


空間系の能力か ただの不良にしてはいいもの持ってるわ

えっとこれで裂け目を作ってっと

それで後ろに裂け目を作れば・・・よしっ 2人目クリアね

あ 忘れず触っておかなきゃね


「くそ・・・くそなんなんだよぉ!」


テレキネシス

本当能力に恵まれた人たちだわ


「ふう こんなものかしら?」


私は男の子の傍に行く


「大丈夫? あら あなた高校生だったのね」


なんか私より小さかったから中学生かなって・・・失礼ね

地毛であろう明るい茶色の男の子はこう言った


「ありがとうございます 僕1年の磁怪 港太(じげ こうた)です」


ふーん・・・1年生か・・・


「1年生ね 私は2年の巳病 山吹(みびょう やまぶき)よ」


「生徒・・・会長!?」


あ・・・気づいてなかったのね・・・これはこれでショックね


「あら・・・気づいてなかったのね・・・私もまだまだだわ」


「あ・・いえ 戦いで顔がよく見れなかったので・・・」


フォローありがと・・・


「あ・・・ 会長 あの・・・会長の能力ってなんですか?」


あ・・そうね 磁怪みたいな分かりやすいのじゃないし びっくりするわよね


「私の? 私の能力は『人の能力を借りる』ことよ」


「借りる?」


「そう 最初は磁怪君の放電 それで倒した相手の空間能力 最後はテレキネシス」


わかったかしら?


結構説明するのが大変なのよね

磁怪君のは見せたからわかり易いんだけど・・・

すると磁怪君は携帯をとりだし慌てて


「あ 早く行かないと バイトに遅れる すみません会長 ありがとうございました!!」


行っちゃった・・・

放電・・・・ね・・・・


~次の日~


職員室職員室っと


「狂琴先生」


「んー?何どうしたの?」


「人を呼び出して欲しいんです 生徒会室に」


「OKーOKー で 誰ー?」


「磁怪 港太君と考初 水重君をお願いします」


この二人なら安心出来るわね!


~生徒会室~


ドアを開ける音がする


「来たわね」


「美人な会長さん おはようございます 俺たちになにか御用でしょうか?」


あらら この子はこんなタイプの人なのね なんというか利樹卯の反対のタイプね 性別が


「僕たち 何かしましたか?」


まぁそうよねぇ・・・でも


「あなた達に頼み事があるのよ」


そうして私は言った


「あなた達 副会長と書記になって欲しいの」


「え?」


うん いい反応ねぇ


「前の副会長と書記は辞めてしまって 空きがあるのよ」


「なんで・・・辞めてしまったんです?」


「反逆者だったからよ まぁ知ってて入れてたんだけどね 誇りはあるみたいだから辞めないと思っていたのだけれど・・・」


辞めてしまった・・・それはあの戦いが近い証拠かしら?


「あなた達は能力的に申し分ないからね 放電と重力操作」


「じゃ 俺書記なー!」


「はッ!?」


「早いもん勝ちだぜこーたー しかも俺の方が字上手だし」


うふふ 昨日見たときはなんか内気っぽかったけど・・・

友達の前では結構活発なのね

これは考初君呼んで良かったわ


「決まったかしら? 早速今日から働いてもらうわよ」


「「はい」」


~放課後~


ふう・・・これで生徒会の仕事も終わり・・・

どうやら磁怪君と考初君はバイトないみたいだけど

私は今日あるのよね・・・

多忙で疲れて死にそうだわ

まぁ死んでるんだけど


巳病 山吹


私は自分の名前を好んでいない

苗字は病と入っているし

名前なんて入れ替えたら病いになるからだ

そこまで考えるのもおかしいけど

まるで私が病気に関係を持っているみたいなのだ

実際そうだけどね・・・

私は現世 重い病気にかかり・・・

死んでしまった

だから私は自分の名前を好んでいない

さてと・・・


「夜 1人の女子高生を狙うだなんて・・・人の風上にもおけないわね」


と草薮や物陰から人が出てくる

おそらく反逆者の奴らだろう


「かかってきなさいよ!」


誰か・・・誰か1人に触らなきゃいけない

そうじゃなきゃ私の能力は無意味なのだ

その突然

銃声と突風が起きた


「あっぶねーな 1人の女の子を襲うかぁ?普通」


「普通じゃないでしょう? だって反逆者だもの」


私の目の前にいたのは

神 風神 空矢(ふうじん くうし)と

死神 漠 利樹卯(ばく りじゅう)がいたのだ

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