冥府の剣

作者 梅院 暁

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★★★ Excellent!!!

  題名から、つい異世界の騎士物語かと想像してしまい、冒頭が冒頭なだけに、ああやっぱなりと誤解しつつも、しばらく読み進めてしまったのだが、内容は現実世界のガン・アクション。

 主人公は死刑になるところを間一髪救い出されて、防衛省の特殊部隊にリクルートされる。そこはテロリストに対して敢然と戦いを挑むプロたちの戦闘部隊であった。

 題名からはちょっと想像つかないが、内容はテロリストやヤクザの組員に対する激しい銃撃戦が主体のアクション物。主人公が所属する組織が、一般には秘匿された特殊部隊であり、通常の警察でないところがミソ。
 よって、犯罪者を逮捕するのが目的ではない。ヤクザと見たら射殺オッケー。反撃上等で、正当防衛とか専守防衛とかいう文字は、彼らの辞書にはない。
 撃って撃って撃ちまくる、ファイヤー・パワー全開の爽快銃撃アクションである。

 個人的にはずいぶん昔に読んだ「マック・ボラン・シリーズ」をなぜか思い出してしまった。

 テレビドラマの「大都会」や「西部警察」なんかを想像してくれても構わないが、設定的には「大激闘マッドポリス」とか「ゴリラ」(の初回スペシャル)とかが近いかもしれない。

 そのせいだろうか? おっさんどものキャラの立ち方が強烈なのに対し、多数登場する女子たちの個性がちょいと弱い気がするが、それはこれからおいおい書き込んでくれることだろう。


 とにかく激しい銃撃戦。そしてつぎつぎと登場する銃器。
 銃器に関しては、作者が詳しいところにもってきて、この世のすべての銃を出すつもりであるのか、とにかく種類が凄い。おまけに一行くらいの短い解説が加えられているのだが、これが的確かつ明瞭でアクションの流れを殺さない。

 GUN好きには絶対にお勧めだが、「銃が出てくる小説を書きたいけど、よく分からないし」という書き手の方にもお勧めする。第一話を読むだけで、… 続きを読む

★★★ Excellent!!!

銃の設定をダラダラ羅列するわけではない。
文章はきちんとボリュームが有り、スピード感があって飽きが来ない。

なにより、銃が活きている!

銃好きとしては、王道からニッチまで幅広く登場し、なによりさり気なく銃の良さが目立つ。


そして、36話のワンシーンは感動さえ覚えた。


SIGの自動式拳銃がスライドを引いて初弾が装填された。


これが読めるとは思わなかった。自動式拳銃は初段装填済みで手動安全装置。颯爽と抜いて撃つ。そんな風潮があった(あくまで個人の感想)。しかし、SIGの質実剛健な良さとは、このスライドを引くシーンでこそ光る。

ぜひ、銃好きに読んで欲しい。