わたしは恋がしたいだけなのに
とけい
第1話
「好きです」
中学生最後の日に私、要 さくらはずっと好きだった人に告白した。
「無理。ごめん」
すぐにふられましたが、、
でも、そんなんじゃあ諦めないのが私さくらだもんねー。
「えっ!もしかして彼女とかいましたか?」
「彼女なんていない」
彼は吐き捨てるように言った。
「じゃあ、なんで…」
ここですかさず嘘泣き。
「うっ…ずっと…グスッ、ずっと好きだったんです」
ちらっ。
彼は、私の予想通り、困った顔を…
って、してない!
むしろ、面倒くさそう。
「あの、私のこときらいですか?」
これで、落ちる男はいないはず…
「きらい」
はっきりと言われた。
「えっ、えっ、私のどこが嫌いなん」
「そうやって、自分は可愛いって思ってるところ」
沈黙が続いた。
「俺、帰るな」
「うん…」
そして、オシャレなカフェで親友の友美が待っていた。
「なんで、なんでいつもこうなんの!」
コーヒーを飲みながら私は、きれた。
「そりゃあんたが毎日毎日、そいつに手紙渡してたからだよ。普通なら引くって!」
「そうかなぁー」
「というかあんた何人に告白してんのよ」
「んー小学校で、10いや13ぐらいかな」
「うわっ、普通に引くわー」
そうかなぁー?
そうはいっても全部ふられてるんだけどなぁ
「いいじゃん!誰と恋しようと」
手をばたつかせていると
パシッ。
いきなり手を掴まれた。
ぐるんと後ろを振り向いた。
そこには、めちゃくちゃタイプの男性が立って、私の手を掴んでいた。
「あの、、なにか?」
もしかして…運め、、
「いや、目障りだったから」
えっ。
「だから、手邪魔なんだけど」
なにこいつ。
めちゃくちゃ感じわるい!!
「どうもすいませんでした」
店内の端から端まで響くぐらい大声で謝った。
そいつは、通りすぎる寸前にボソッと吐き捨てて言った。
「声でかすぎ」
ムカー
むかつく!むかつく!
なんなのあいつ!
私も悪かったけど、、
そう思いながらもカツカツとヒールの音を響かせながら店を出た。
わたしは恋がしたいだけなのに とけい @aikachapy0821
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
フォローしてこの作品の続きを読もう
ユーザー登録すれば作品や作者をフォローして、更新や新作情報を受け取れます。わたしは恋がしたいだけなのにの最新話を見逃さないよう今すぐカクヨムにユーザー登録しましょう。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
関連小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます