今日も彼女は問いかける
満月の輝きがまぶしい夜だった。
空に浮かぶ金色の瞳に見下ろされながら、一人の女性が夜道を歩いていた。
茶色いコート、真っ赤なマフラー、そして口にはマスクを着けている。
ハイヒールが深夜のアスファルトを叩き、硬く乾いた足音が反響する。
「ああ、お腹すいた。家から遠いのよね、コンビニ……」
道が三叉路になったところで彼女は歩みを緩めた。
「でも夜食は太るしなあ……」
どうでもいい葛藤を胸に抱きながら、盛大なため息を吐いたとき。
「足はいらんかえ?」
女性の背後から声がした。
足を止めて振り向くと、視線の先には大きな風呂敷を背負っている一人の老婆が立っていた。
「足はいらんかえ?」
老婆は繰り返す。
女性は突如現れた老婆に驚きもせず、苛立たしげに眉間にしわを寄せた。
「ああもう、今日はさっさと家に帰りたいのに。悪いけどすぐに終わらせてもらうわよ」
そう言って、口元のマスクに手をかける。
そこで、はたと指の動きが止まった。
いや、止められていた。
今は背を向けている、三叉路の右側から聞こえてくる音によって。
ずる。ずる。と、何かを引きずっているような粘っこい音が、だんだん迫ってくる。
女性は首だけを後ろにやり、音の正体をその目に映す。
「私の顔は醜いか?」
視線の先にいる、白いぼろぼろの着物を着た女が尋ねかけた。その目尻と口の両端は深く裂け、片手で大きな人形のようなものを引きずっている。
それは人形と言うにはあまりにもリアルで。まるで本物の人間のようであり。
そして、事実そうだった。
「ひきこさんまで? ええい、めんどくさい……!」
マスクから手を離し、女性は空いている道、三叉路の左側へと向かって走りだす。一歩、二歩。アスファルトを踏むたびに彼女の体は驚くほど加速する。
しかし、それも三歩までに留まった。
無数の紙飛行機が女性の前を行き交い、やがて集まって一枚の紙になる。
標識などで見られそうな、輪郭だけ人間の形を保った紙人形が完成し、女性の行く手を阻んだ。
「お嬢さん、一つお伺いしたいのですが」
シルクハットをかぶった紙人形は言葉を発した。腕だけは妙に人間らしく、指も五本ある。全体的に真っ白な紙だが、右手は赤く、左手は青かった。
「赤い紙と青い紙、どちらをご所望ですか?」
紙人形はシルクハットを取って、仰々しく上半身を折り曲げた。
「なんなの、今夜は?」
マスクの女性はたじろぐ。
今この場に、合計三つの影が三叉路に沿って伸びていた。
「足はいらんかえ?」
後ろの足売りババアが言う。
「私の顔は醜いか?」
右前方でひきこさんが笑う。
「赤い紙と青い紙、どちらがよろしいですか?」
「……どちらでもないわよ」
マスク女はしかたなげに赤い紙・青い紙にだけ反応した。
返事をもらった赤い紙・青い紙は、シルクハットの中に赤い右手を突っ込んで何かを取り出す。
「どちらか一つなんて選べないというそんなあなたのために、赤い紙と青い紙を両方使った眼鏡もご用意しました」
「それ、ひと昔前の3D眼鏡!」
「なんと貞子が飛び出します!」
「不安しかない!」
「道路に子どもも飛び出します!」
「ろくなものが飛び出さないわね!」
「この眼鏡、今ならなんとたったの三百万円!」
「目が飛び出るほどのお値段!」
「……おい、私の質問にも答えろ」
たまらずひきこさんがその裂けた口をはさんだ。
「いっぺんに尋ねられても困ります。なんで三人もいるのよ」
マスク女の正論を聞き、ひきこさんは目を見開いた。
「ならば教えてやろう! 私たちは都市伝説食らいの都市伝説、口裂け女を倒すために手を組んだ『打倒口裂け同盟』だ!」
「あなたも口裂けでしょうに!」
線引きがわからない! と口裂け女は思った。
ひきこさんの白い着物が月明かりを淡く反射する。
「まず足売りババアが足を取るか余計に付け足すかして機動力を奪う。そうして動きの鈍くなったお前を私が引きずりまわし、最後に赤い紙・青い紙が血液を根こそぎ抜き取ってとどめを刺す。これぞ完璧な連係プレーだろう?」
「意外と抜け目ないのね……」
冷や汗を一筋流す口裂け女に足売りババアが言う。
「足はいらんかえ?」
ぐ、と息を詰まらせる口裂け女に、さらにもう一言。
「今なら赤い紙か青い紙もついてきますよ」
「まだお前のターンじゃねえだろ!」
勝手に口を出した赤い紙・青い紙にひきこさんが食ってかかった。
「完璧な連係プレーがさっそく空中分解してるんだけど」
冷静に指摘する口裂け女へ、まあいい、と気を取り直すように向き直るひきこさん。
「口裂け女。お前を倒して、都市伝説王に私はなる!」
「何その歯切れの悪い単語! 勝手になれば!?」
「足はいらんかえ?」
足売りババアが割り込んでくるも、この状況に酔っているのか、ひきこさんの語りは止まらない。
「都市伝説王になれば、ヒキガエルを食べる生活ともおさらばよ!」
「やっぱりいやいや食べてたんだ……」
「足はいらんかえ?」
「この日をどれほど待ち望んだことか……。私はお前を倒すためだけに三十年間も家にひきこもっていたのだ」
「山に籠りなさいよ! ただの出不精じゃない!」
「足はいらんかえ?」
「だがその日々も今夜報われる。覚悟しろ、口裂け女。ついに決着をつけるときが」
「足はいらんかえ?」
「今は私が話してんだろうがババア! 引きずるぞ!」
「さっきからチームワーク悪すぎない!?」
がたがたの同盟だった。
しかし、ひきこさんに怒鳴られても足売りババアは律義に己の役目を果たす。
「足は、いらんかえ?」
その目は、徹頭徹尾口裂け女を捉えていた。
「……しかたないわね」
観念したように口裂け女は息を吐く。
「ワタシは結構ですので、ひきこさんのところへ行ってください」
「あってめえ!」
足売りババアの対処法はいたってシンプルだ。他の誰かを売ればいい。
「そうかい。お前さん、足はいらんかえ?」
すぐさま矛先を変え、足売りババアは尋ねた。いつの間に移動したのか、気づけばひきこさんの目の前に立っている。
「私に聞くな! いいから口裂け女のところへ行け!」
しっしっ、と手を振ってひきこさんは足売りババアを追い払った。
「足はいらんかえ?」
「ワタシはいいので、赤い紙・青い紙のところへ行ってください」
口裂け女は今度は赤い紙・青い紙を売った。
「足はいらんかえ?」
「私は見ての通り紙ですから、どうぞ口裂け女さんのところへお行きください」
再び口裂け女のもとへ足売りババアが返される。
「足はいらんかえ?」
「ワタシよりも、ひきこさんが欲しがっているみたいですよ」
またもやひきこさんの前に立つ足売りババア。
「足はいらんかえ?」
「ババ抜きのジョーカーかよ!」
とうとうひきこさんが頭を抱えて叫んだ。
足売りババ抜き。新しい遊びが生まれた瞬間であった。
ひきこさんは赤い紙・青い紙の方を向く。
「しかたない……赤い紙!」
「赤い紙が欲しいんですね?」
「違う! 作戦変更だ!」
「これは失礼しました」
了解、と赤い紙・青い紙の右腕が千切れる。真っ赤な紙は空中を滑空し、口裂け女のマスクの上に張り付いた。
「!?」
口裂け女は目を丸くする。手で引き剥がそうとしても赤い紙はぴったりとまとわりついており、破ることもままならない。
「お前の口は開けさせない! この口だけ女が!」
勝ち誇ったように言うひきこさんに続き、足売りババアが問うてくる。
「足は……いらんかえ?」
にたあ、としわくちゃの口が歪む。
「十秒以内に答えがなかったら、足をもらおうかえ」
制限時間まで設けてきた。
口裂け女の声にならない叫びも赤い紙に封じられる。
「じゅーう、きゅーう、はーち、なーな」
足売りババアのカウントダウンが始まる。
「ろーく、ごーお、よーん」
徐々に迫ってくるタイムリミット。
残った青の左手で、赤い紙・青い紙はシルクハットを目深にかぶった。
終わりが、近づいてくる。
「さーん、にーい、いーち……」
ひきこさんがその裂けた口で大きな笑みを浮かべた。
「お前の伝説は終わりだ! 口裂け女!」
高らかな雄叫びが金色の夜に轟く刹那。
ざきん! と硬質な音が空気を切り裂いた。
「は……?」
三体の都市伝説が凍りつく。
口裂け女の口から生えた二つの刃が、マスクごと赤い紙を両断していた。
それは凶悪な光を放つ、大きなハサミだった。
「私、」
銀色の光がきらめき、赤い紙が細切れになっていく。
真紅の紙吹雪の舞い散る中、この場の誰のものでもない声がした。
「私、メリーさん。今、あなたたちの目の前にいるの」
口裂け女の口から飛び出したあどけない少女、メリーさんはそう告げた。いたいけな外見に反し、その手には赤い紙をたやすく切り刻んだハサミが握られている。
「わ、私の右腕が!?」
取り乱したるは赤い紙・青い紙。
「私、メリーさん。お久しぶりなの、赤い紙・青い紙さん」
メリーさんはにっこりとほほ笑む。
「あなたは死んだのではなかったのですか!?」
「私、メリーさん。今は口裂けお姉さんの中にいるの」
ひゅうんと一振りの風が鳴いた直後、赤い紙・青い紙の上半身と下半身がはらりと別れて地に落ちる。
崩れ落ちる紙の向こう側には、ハサミを持ったメリーさんが立っていた。
「私、メリーさん。今、あなたのうしろにいるの」
メリーさんのハサミが、その表面に月光を映し出す。
一瞬の出来事に頭が真っ白になった赤い紙・青い紙は、ただの紙切れとなって夜風に吹かれていった。
あとにはシルクハットだけがぽつんと転がっている。
「ばかな! なぜメリーさんがここにいる!?」
ひきこさんの顔が引きつった。
「ワタシの口の中は地獄に通じているの。だから、食らった都市伝説を
口裂け女が、真っ赤な口を開いて語る。
「さて、口だけ女と言ってくれたのは、誰だったかしら?」
大きな口が舌なめずりをする。
その舌で背筋を撫でられたかのように、ひきこさんの皮膚が粟立った。
「足売りババア! そのがらくた人形の足をもいでやれ!」
「足はいらんかえええ!?」
足売りババアがメリーさんに襲いかかる。
「私、メリーさん。しつこいセールスはきらいなの」
そう言って、メリーさんは口裂け女の口の中へ飛び込んだ。
口裂け女は不敵に笑う。
「とっておきの顧客を紹介してあげる」
メリーさんを飲み込んだ口の裂け目が首を伝って肩まで広がる。二つに割れた口裂け女の頭部から、紫のドレスを着た片足の女性が這い出てきた。
「脚をよこせ!」
足売りババアを前にしてなおひるむことなく、彼女――カシマレイコは脚を求めた。
「そうかい、足がいるのかい。……ほいさ!」
足売りババアの背中の風呂敷から足が一本突き出し、カシマさん目がけて放たれる。
片足だったカシマさんに足が取り付けられ、彼女は二本の足で地を噛みしめた。
「私の脚だあ! ぎゃはははははは!」
狂ったように笑いながら、カシマさんはドレスの内から鎌を取り出した。
「ああ、いい気分! 最高! 私の名前はなあに!?」
答えを待たず、鎌が振り回されて空気を薙ぐ。
「ふぁし」
足売りババアの首が宙を舞った。
自分の胴体を見下ろしながら、足売りババアはそこでこと切れた。
風呂敷を背負った体とともに、老いた都市伝説は夜露に消えていく。
「ありがとう、口裂け女。私はやっと脚を取り戻せたよ」
目を細め、カシマさんはうっすらと、しかし確かに顔をほころばせた。
微笑をたたえたまま、彼女もまた闇に溶けてなくなる。
あとに残されたのは、口裂け女とひきこさんのたった二人。
口の裂けた女性の都市伝説同士が向かい合っていた。
「これで、正々堂々と決着がつけられるわね」
口の裂け目を耳のあたりまで戻した口裂け女が言う。
「ひ、ひひ、こんなでたらめな……!」
ひきこさんはひきつった笑みを浮かべ、口裂け女に背を向けて走りだした。
ずるずるずるずる、と勢いよく人間大の肉塊が引きずられていく。
その横を、真っ赤なマフラーをなびかせながら口裂け女が通り過ぎ、あっという間に先回りされてしまった。
「100メートル3秒の駆け足は伊達じゃなくってよ」
きゅっとハイヒールを回転させ、口裂け女はひきこさんに飛びかかった。
ひきこさんも地を蹴って迎え撃つ。
「私の顔は醜いかああああ!?」
「ワタシ、キレイ?」
二つの都市伝説の影が月夜に交差した。
シルエットは重なり、そして別れて地に降り立つ。
「……ま、ちょうどいい夜食にはなったかな」
着地した口裂け女はひとりごちる。
背後に立っているひきこさんには、肩から上がなかった。
頭と呼べるものを、ごっそり失っていたのだ。
口裂け女は口の端に付いた血をぬぐい、ひきこさんを背に歩きだす。
「ワタシ以上に怖いものなんて、もうないわね」
知らず、その口元はゆるんでいた。
「信頼と実績の口裂け女は、ここにいる!」
自身の力を誇示するように両腕を広げ、夜道に高笑いが響いた。
裂けた口から流れる笑い声が夜を満たしたところで。
「ねえ」
不意に誰かの声がした。
笑いが止まる。
口裂け女は、首だけを後ろに向け、
そこで固まった。
ひきこさんの死体がつかんでいた肉塊が動いている。
それはゆらりと体を起こし、立ち上がった。
「だめじゃない、食べ残しをしては」
口裂け女の後ろの正面に立っていたのは、まったく同じ姿をした女性だった。
引きずられていたせいで服がぼろぼろになっており、マスクで顔の下半分が隠れてはいるが、その見た目は瓜二つだ。
「ワタシの、偽物……?」
口裂け女が問う。
もう一人の口裂け女は答えた。
「偽物はあなたよ。人の姿を使って、だいぶ派手にやってくれたわね」
二人目の口裂け女は一人目を指差し、告げた。
「ドッペルゲンガー、見いつけた」
本物の口裂け女に事実を突きつけられ、それまでの口裂け女――ドッペルゲンガーは凍りつく。
「ワタシが、ドッペルゲンガー……? 嘘でしょ……?」
「本当よ。その証拠に、あなたには影がないでしょう?」
言われて、ドッペルゲンガーは視線を落とす。
「そんな……!」
その足元には、月光に照らされていてもなお、影一つなかった。
「生まれつきの体質だと思ってたのに!」
「それはそれで怖いでしょうに!」
そう言う口裂け女の足元からは、長く黒い影が伸びていた。
ふと、ドッペルゲンガーは口に手を当てる。
「待って、あなたが本物ってことは……」
その声は震えていた。
「ワタシは、引きずられて喜ぶような人の分身なの?」
「そんな趣味ありません! わざわざ死体のふりをしてあなたを捕まえにきたのよ!」
オリジナルの口裂け女はつい声を荒げる。
そのうち、ドッペルゲンガーはしばらく黙りこんだあと、ぽつりと漏らした。
「……なんでよ」
だんだんと、声色に感情が灯り始める。
「ワタシはただ、都市伝説王になりたかっただけなのに!」
お前もか。
取り合う気もなく口裂け女はため息をつく。
「だからって、口が地獄に通じているとかやりすぎよ。ワタシになりすまそうとして、別人になっちゃったら本末転倒じゃない」
噂は一人歩きをする。
口裂け女の影は本体を離れて独立し、ついにはありもしない尾ひれを付けてしまった。
「だから、ご本人登場で始末をつけにきたのよ」
本物の口裂け女は手を伸ばす。
「さあ、ワタシの影の中に戻りなさい」
「違う! お前がワタシの影になれ!」
ドッペルゲンガーは大口を開けた。
「ワタシ、キレイ!?」
向かってくるもう一人の自分に対し、口裂け女はマスクを外す。
「まあまあね」
口裂け女と口裂け女が、互いを食らい合う。
そして、どちらか一人の上半身がなくなった。
下半身だけとなって倒れた口裂け女の足元には、影が落ちている。
敗れたのは、本物の方だった。
「やった! これで、これでワタシが正真正銘の――!」
勝ち誇ったドッペルゲンガーが背を逸らし、上を見上げたとき、その瞳は確かに捉えた。
満月をバックに、宙に浮いている上半身だけの口裂け女の姿を。
ドッペルゲンガーは目を剥いた。
「まさか……下半身を切り離したっていうの!?」
上半身のみの口裂け女は、尻尾のように脊椎をうねらせながら夜空を駆ける。
「どうやら、あなたはワタシの上っ面しか真似できないみたいね」
口が、天から迫ってくる。
「あなたは、何なの……!?」
「残念だけど、ワタシの正体は誰にも言えないのよ」
月の光をさえぎって、大きな口が広がる。
「たとえ口が裂けても、ね」
自分でも知らないもう一人の自分を前に、ドッペルゲンガーはもはや何も言い返せなかった。
やがて夜が更け、おぼろげな月の下でいっそう闇は深くなっていく。
いくつもの都市伝説の夢の跡で、マスクを着けた一人の女性が歩いていた。
当然ながら上半身と下半身はくっついており、影もある。
「さすがはワタシのドッペルゲンガーね。下半身がよくなじむ」
その独り言に応じるかのように、あるいは女性の歩みに共鳴して、足音とは別の奇妙な音がしていた。
それは彼女の影の中から聞こえてくる。
「タスケテ……タスケテ……」
と、影が喋っている。
まるで、影の中に何者かが閉じ込められているように。
だがその声はあまりにもか細く、何も知らぬ者が聞いたらこう聞こえるだろう。
「テケ……テケ……」と。
口裂け女と並ぶ、もう一つ有名な都市伝説がある。
彼女はもともと上半身だけで彷徨っていたのだが、今は誰かの下半身を奪うことで人間社会に溶け込んでいる。
数多の都市伝説を食らううちにその口は次第に裂け、それを隠すためにマスクも着けた。
さらに、ずっと使っている本当の自分の上半身――とくに顔が腐ってはいないか、つまりキレイかどうか、確認しなければ気が済まなくなっていった。
いつしか、彼女は「口裂け女」と呼ばれるようになった。
「さて、いったいワタシは何になるんでしょうね?」
その答えを探し求めて、彼女は数え切れぬ夜を歩き続ける。
正解にたどり着くその日まで、今日も彼女は問いかける。
「ワタシ、キレイ?」
夜に彼女は問いかける 二石臼杵 @Zeck
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