エレベーターで7階まで上がってすぐ、朝陽さんがカギを出したから、ここが彼女のお家なのだと理解した。

 正直、1年の付き合いがあるとは言え、2ヶ月に1回、顔を合わせる程度の関係で、お家にお邪魔するのはちょっと気が引けた。顔を合わせるといっても、髪の毛を切ってもらったりマッサージしてもらったり、ついでにたくさんお喋りしたりと、たしかに単に顔を合わせるだけではないけれど。

 所詮しょせん、わたしたちは店員と客という関係性でしかない。ちょっと緊張していた。


「どうぞ」


 扉が開いて、部屋の中が見えた。

 そして、かわいらしい女の子の部屋を予想していたわたしは、そのあまりにものシックな感じに驚いてしまった。白黒でスタイリッシュに統一された部屋は、どこからどう見てもカッコ良さしかなく、女の子らしいという感じはどこにもなかった。

 まぁ、そういう場合もあるよね――変な納得を自分に強いて、「はい」と差し出されたタオルとTシャツとスウェットを見つめた。


「シャワー浴びておいで」


 落ち着いた声は、いつもより数段低い。


「そんな! そこまでしてもらうわけ――くしゅんっもうっすみません!」

「はいはい良いから。行っておいで。何もしないし安心して」

「何かする気だったのかよ!」

「まぁちょっと下心は」

「落ち着いて言われると身の危険を感じる!」

「危険を感じてもらえてるなら嬉しい。ほら、行って」


 ああいえばこういう、って感じはいつもの朝陽さんと変わらないのに、そんな風に低い声で落ち着いたように話されてしまうと、なんだか男のひとと話しているような気になってしまって、こっちは落ち着けない。

 差し出された着替えを見つめながらどうしようかとうんうん唸っていると、「雷が怖いなら一緒に入る?」と笑顔で言われてしまった。何で雷怖いって知ってるの。っていうか、一緒に入らないからな!?


 言葉も出ない、というような感じで口をぽかーんとあけていれば、「アホ面」と言われてしまった。


「朝陽さんはそんなこと言わない」


 訳のわからない否定の仕方で応答すれば、くすくすと笑われる。


「早くいかないと一緒に入るよ」

「行ってきます」


 この人意外に強引だな!

 朝陽さんのイメージがどんどん崩れる気がしたけれど、為す術なく。素直にシャワーを借りることになった。



*  *  *  *  *



 良いお湯だった。冷えた体にはあったか~いお湯が染み渡るものだ。

 シャンプーもコンディショナーもボディソープも使っていいと言われたから、遠慮なく使わせてもらった。だってさすが美容師、最高に香りが良くて、最高に指通りが良くなるあの美容院のシャンプーが完備されていたのだ。

 もうこりゃ使うしかないだろうと、使ってしまったよね。

 朝陽さんからお借りしたタオルで体をふく。友だちでもない人の家に上がり込むなんてと、なんだかどうにも居たたまれない落ち着かなさが、今も胸の中をぐるぐると渦巻いているけれど、とても助かったと感謝の気持ちでいっぱいだ。


 今度何かお返ししないとなあ。何をしたら良いんだろう。そんなことを考えて、受け取ったスウェットとTシャツを着ようとしたが――。


「でか……」


 ぶっかぶかで、スウェットなんて着れたもんじゃない。全部引きずるような形になってしまうだけでなく、Tシャツなんてそれ一枚でワンピースだ。

 ワンピース、かぁ。着たことないなぁ。ちょっと挑戦がてら……、そう思ってスウェットを脱いでTシャツだけを着てみた。風呂場の前身鏡でその姿を確認して――なんかむずがゆくなったのですぐにスウェットをはく。

 なんか知らんが恥ずかしいぞ!


 一人で赤くなったが気にしないようにして、なんとかスウェットの裾をまくりあげて、着られるように整える。

 ていうか、朝陽さんってもう少しかわいらしい服をたくさん持っているのかと思ったけど、どう見てもこれは男物だよね。どんどん朝陽さんのイメージが変わっていくが、かわいい女の子でも男趣味の子はたくさんいたし、べつに、トランスジェンダーだから誰よりも女性“らしく”振る舞わなければならない、というわけでもない。


 よし、早く出よう。一人でいると、なんか色々落ち着かないや。


「ありがとうございました」

「あ、出たんだね、……ふ」

「な、なんですか」


 こちらを振り向いた朝陽さんは、わたしを見た瞬間、ふ、と笑みを浮かべた。そしてそのあと、吹き出すように笑う。

 ひどいな!? いったい何だと思いつつも、笑われたことにムッとしてしまう。拗ねたような表情になっているわたしに気がついてだろう、「ごめんごめん」と全く謝罪の気持ちがこもっていない言葉が送られた。むむむむむ。


「なんか着せられてる小学生みたいで、おもしろいんだよね」

「ひどい!」

「ごめんって、や、かわいいわ」

「朝陽さん意地悪ですよね!」

「ほんとほんと、かわいいって」


 くつくつ笑いながらそう言う朝陽さんは、明らかにわたしをからかっている。それが気に食わなくて、だけど少しだけむずがゆくて、どうしたらいいか分からなかった。

 だって、何度も言うけど、本当に雰囲気がいつもとちがうんだもん。髪の毛はふわふわのロングヘアー。顔だって可愛らしくて肌が白くて女の子って感じなのに、感じなはずなのに、どうしてだ。


 男のひとを相手にしているようにしか思えないのは。


「……もしかして、ちょっと緊張してる?」

「えっ!?」


 に、と口角を上げた朝陽さんが、突然そんなことを言ってきた。まさに、今考えていた通り、正直緊張している。図星だったことで何も言えなくなってしまったわたしは、どうしたらいいかと考えあぐねている間に、朝陽さんの笑いを誘ってしまったらしい。彼女はまたくつくつと笑い始めてしまった。いつもの柔らかな笑い方とはちょっとちがう、意地悪な、それ。


「だったら、こっちの思惑通りだからうれしいかな」

「……え?」


 どういう意味? と視線で尋ねてみたけれど、彼女はその綺麗な笑みにすべてを隠すだけで、何も教えてはくれなかった。


「じゃあ俺も着替えて来るね」

「あ、はい……、……はい?」

「そこで待っててね、さくらちゃん」

「え、は、えっ、え!?」


 えっ、なに、え!? と思う間もなく、朝陽さんは自室であろう部屋を開けて、そこに入っていった。その背中を呆然と眺めながら、先ほどのやり取りを思い出す――“俺”って言ってたよね、朝陽さん。

 どういうことなの。

 ぐるぐると思考が回りだすけれど、収拾のつかないこんな頭では何を考えても無意味でしかない。どく、どく、といつもより速い動きで鳴る鼓動が、ちょっと煩わしく思えた。


「なぁ、コーヒーと紅茶どっちが好き?」

「え?」


 男らしい口調に導かれるように顔を上げれば、朝陽さんが入っていった部屋の前に、なんだこのイケメンともいうようなイケメンがいた。


 だれだ、こいつ。

 親しげな口調をされたものの、自分はこんな人と知り合いではなかったし、こんな人のお家に上がり込んだ覚えもない。さらさらとしているチョコレート色のストレートヘアー。切れ長の目をした高身長の彼にはよく似合っていると思った。

 けれど、何度も言う。自分にこのような知り合いはいない。


 いや、イケメンの友達なら大学に入ってからたくさんできたけれど、目の前にいるこの人のことは一切知っていると思えない。というか、ここ、朝陽さんのお家だよね? もしかして同居人とか、又は、彼氏さんとかだろうか。それなら紹介くらいしてくれないと困るんだけどな。

 どうしたらいいかわからなくてオロオロしていれば、ふ、と男の人が笑みを浮かべる。その様子に、なんだかどこかで見たことがあるような気がして――。


「、……あの、すみません、えっと、朝陽さん、は」

「いや、俺だけど」

「……」

「……」

「冗談としては面白いです。爆笑してます」

「真顔で言わないでくれる?」


 呆れたように言われたけれど、実際、その声色や雰囲気にはちょっとだけ覚えがあるのだ。ゆえに、完全に「そんなバカな」と切り捨てられなかった。


 いや、待て、そんな馬鹿な(我に返る)。


「ええええええええええええ!?」

「わー、うるさい」

「男じゃん!」

「いつ俺が女だって言ったの?」

「え」


 いや待って、だってそんな――。そう思って、記憶を巡らせる。

 初めて会ったとき、それから2ヶ月後、さらに2ヶ月後……あれ、よく考えたら、自分が女性であるのだと自称してはいなかったような。けれど、朝陽さんのいつもの口調は、どう考えてもステレオタイプのオネエ口調。

 トランスジェンダーなのではないかと信じてしまっていてもおかしくはない。


 あ。

 ……もしかして、口調がオネエだったから信じ込んでしまっていただけ!?


 再度ぽかーんと口を開けっ放しにしていれば、「とりあえず、コーヒーでいいかな」とカップが机の上におかれた。

 え、なにこれどうしたらいいの。脳内整理が追い付かず、ソファの前で突っ立っていれば、「ほら、冷めちゃうから早くそこ座って」と急かされる。

 そう言いながら彼女――いや、もう彼なのだろうか、とにかく朝陽さんも目の前の椅子に腰かけた。


「ねぇ待って、朝陽さん」

「なに、とりあえず座れよ」

「あの」

「ふ、なに」


 そんなやり取りをして、自分の勇気を奮い立たせる。


「あ、朝陽さんの、恋愛対象って……」

「恋愛対象は女だし、俺自身は男だよ」


 詐欺だ!!!!!


「詐欺だ!!!!!」


 おっと、心の声がつい口から!


「まぁ、詐欺みたいなもんだよね」


 しかも認めた!!!!


 愕然として口を開けていれば、「可愛い顔が台無しよ、さくらちゃん」と“いつもの”朝陽さんの声が発された――目の前のイケメンから。

 なんだそれは。再度思考停止してぽかーんとしたわたしを見てか、朝陽さんはくすくすと、意地悪げな色を残した笑い方をみせた。

 ……なんていうか、どんどんからかわれている気がする。


「色々面倒事が多いから、女装してると楽なんだよ」

「面倒事?」

「まぁ、女性客が多いとね、そのぶんトラブルに巻き込まれちゃうっていうか」


 だからその対策。そう言って「飲もうよ」とコーヒーカップをゆらゆら揺らしてみせた朝陽さんにつられて、わたしも出されたコーヒーカップに手を付けた。

 コーヒーの、良い匂い。ちょっとだけ落ち着いた気持ちになりながら、コーヒーカップに口をつけつつちらりと朝陽さんに視線を移す――あ、目が合った。

 とたんに、やましいことをしたように思えて恥ずかしくなって、すぐに目をそらした。


「な~んでそらしちゃうの」

 笑いを含んだ低い声が、なんか、ぞわぞわする。


 朝陽さんの座り方は女性らしさの欠片もなく、足なんて一切揃えていない。格好はパーカーにジーンズというとってもラフな感じだけど、どれも男物だからやっぱりどこをどう見ても男性にしか見えない。

 いつもはもっとワンオクターブくらい高いのに、「風邪引かないといいね」と言ったその声は、落ち着いた色合いをもったテノールだった。

「そ、そうだね」

 返したわたしの声の方が、いつもよりワンオクターブ上がりました。


「あ、そういえば、ごめん、俺としたことがドライヤーのこと伝えてなかったね」

「あっ」

「飲み終わったら整えさせてよ」

「え、そんな、そこまでしてもらわなくても」

「ついでに、化粧もしちゃおう」

「いやいやいやいやいいですって!」


 なんでそんな話になってるんだよ! 叫びだしたいのをなんとか堪えるようにしてコーヒーを口に含んだ。くそ、美味いなチキショー(ヤケクソ)!!


「ていうか、これ頂いたらもう失礼しますし」


 そんなに長居をするつもりはない。十分体も暖まったし、ちょっと寒気はするけれど、早く帰って寝れば問題ないだろう。何より、体調を崩してしまったときは自宅が一番落ち着く。

 他人の家だと気を張らなければならず、ゆっくりと体を休めることができないのだから。なにより、今の“朝陽さん”だと、緊張してしまって上手くかわせない。


「はぁ?」

「(びくっ)」


 すっげー低い声で思わず肩を揺らしてしまった。なに今の、超怖いんですけど!


「髪の毛乾かさないで外出たら、何のために俺がシャワー貸したのか分かんないだろ」


 確かに。もっともな意見に「なるほど」とでもいうような感じで頷いてしまったが、待て待て、うなずいて納得している場合じゃないだろうが、わたし!


「でもそこまでしてもらわなくても」

「俺の厚意を全部水に流すつもり?」

「すんません、お願いします」


 “男”の朝陽さんに慣れていないからか、当然、彼女、いや、彼から発される低い声にも慣れておらず(おまけに朝陽さんを“彼”と呼ぶのも慣れていない)、どうにもそのテノールには弱かった。というか、逆らえなかった。

 前々からちょっと強引なところがあるよなぁとは思っていたけれど、こうして朝陽さんを“男”として向き合ってみると、男性的な面の強いひとだなと実感せざるをえない。


 ほんと、詐欺だけど!


 自分が知っているふんわりとした可愛らしい女性の朝陽さんを脳内に浮かべながら、ほんと詐欺だと繰り返す。

 女性客でのトラブル云々と言っていたから、イケメンゆえの色んなトラブルがあっただろうことは容易に想像つくけれど。

 ていうか、イケメンすぎて直視できない程度に顔が整っているところを見る限り、中世的な顔立ちが女装に向いているのだろうと冷静に分析することもできた。


 べつに分析したくないけどな!


「さくらちゃんってほんと、分かりやすくてかわいいよね」

「かっ……、どーも、ありがとーございます」

「冷静を装っちゃうところもね」

「あんた本当に意地悪だな!」

「お、ありがとう」

「褒めてねーよ」


 ジト目で睨んだが、くすくすと笑われて躱されてしまった。


「あ~、さくらちゃんの髪の毛いじれるの、あたしとってもわくわくするわー」

「ちょ、そういうときだけ女口調するのやめてくれます?」

「“朝陽さん”を思い出して許しちゃいそうになるから?」

「くっ」

「ほんと、押しに弱いよね」


 笑った朝陽さんをしっかりと睨み続けて、「そういうわけじゃないっ」と反論しておいた。もちろん、「はいはい」だけで流されてしまったのだけど。


「コテで巻いて遊ばせようか」

「や、そんな風にしなくても、適当に乾かしたら――」

「美容師の前で“適当に”とかよく言えるな」

「あ、や、すんません、でも、わたしにそういう可愛い感じは似合わないっていうか」

「さくらちゃんだからかわいい感じが似合うと思うんだけど」

「本当にわたしには似合わないってば……。そういうキャラじゃない」


 コテで巻いたようなふわふわとした女の子の髪型なんて、わたしに似合うはずもない。それこそ、朝陽さんの女装のときにつけているウィッグのような巻き髪なんて、わたしのイメージから一番かけ離れた髪型だ。

 わたしは男前キャラだから、そういうかわいいものは身に着けることができない。そういうのは、わたしじゃない。


「ねぇ、さくらちゃん」


 ぽつり、朝陽さんの落ち着いた声が部屋に落ちる。何だ、と思いながら朝陽さんに顔を向ければ、いつもよりもずっと鋭い視線がこちらを向いていた。

 どきり、として思わず視線を逸らせば、「俺を見てよ」と返ってくる。

 ……いや、なんか、見たくないんですけど。頑なに彼を見ないよう顔を俯かせていれば、朝陽さんが立ち上がったのが分かった。


 ちょっとびくりとして肩を揺らせば、彼が近くにやってくる。

 なに、なんなの。何をされるのかとびくびくしながら体を硬直させていれば、ふと、彼の指がわたしの髪の毛をいたのを感じ取った。


「あ、さひ、さん?」


 何をしているのかと問うように呼びかければ、「あのさぁ」と小さく返ってくる。その声はやっぱり低くて落ち着いていて、ああ、男の人なんだなぁ、と実感してしまった。


「さくらちゃんはいつも、自分は“そういうキャラじゃない”って言って女の子扱いを拒むけど」

「だって、本当に」

「俺にはずっと、かわいい女の子にしか見えてないよ」


 ふ、と、視線が絡んだ。澄んだ切れ長の目が、わたしを見つめている。


 朝陽さんはやさしいから、そういう風に言ってくれるんだ。なにより、朝陽さんのお客さんだし、わたし。

 そう思って、伏せ目がちに「……ありがとうございます」と返せば、「ちげぇよ」と強い口調が即座に返ってきて、びっくりしてしまった。

 あれ、なんか怒らせた? そう思って窺うように上目づかいに彼を見やれば、眉を寄せた姿があった。


「あ、の」

「そういうこと言ってんじゃないし、今の俺は美容師としての俺じゃない」

「え、や、えっと」


 とん、と彼の手がソファーの背もたれに置かれたのが分かった。そのおかげで、わたしと朝陽さんの距離は縮まる。見上げるような形で彼を見れば、射抜くような視線と交わる。


「……ほんと、腹立つくらい“女”の自分に鈍感なんだな」


 落とされた言葉の意味がよくわからなくて、「は、ぁ……?」となんとも言えない声を出してしまった。

 どういう意味だ? 頭の上にいくつものクエスチョンマークをのっけたわたしを見てか、「鈍感」と再度辛辣なセリフ。

 いや、むしろけっこう鋭い方だと思うし、人の感情の機微には敏感な方だし、冷静に物事を客観視できる方だとも思ってるんですけど。


 そんなわたしの不満に気がついたのだろう。「だから鈍感なんだよ、鈍感」とまたまた言われてしまった。

 ねぇ、そろそろ激おこなんだけど! むっ、として睨むように見れば、「良い顔」と一言。

 ……このひとけっこうSだよな。顔が引きつるのを感じながら、「ど、どーも」と無難に返しておいた。


「――まぁ、いいや」

「あーっと……?」

「俺のこと、男だって分かってるよね」

「あ、はい、まぁ、さすがに」


 さすがに、もう分かっている。

 未だに、あの憧れの朝陽さんが、という気持ちや、ちょっと信じられないという気持ちがないわけではないけれど、さすがに朝陽さんが男性であるというのは理解できていた。


「じゃあいいよ」

「えっと、いいの?」

「うん。だからさ」


 ――俺がさくらちゃんを女にしてやる。


 言われた言葉にしばらく体の動きを止めたわたしは、ぎらついた目でこちらを見てくる彼を、ただただ見つめ返すことしかできなかった。どういう意味か、聞きたかったのに聞けなかったのは、髪の毛を撫でる彼の手があまりにやさしかったからだろうか。




ワンデー・アイエイトハー

さぁ、この後わたしたちは、どうなったでしょうか。

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ワンデー・アイエイトハー 一之瀬ゆん @6mqn

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